2011 Fiscal Year Annual Research Report
母子栄養環境の客観的評価法の開発と食育による生活習慣病の萌芽期予防に関する研究
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22500787
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Research Institution | Mukogawa Women's University |
Principal Investigator |
森 真理 武庫川女子大学, 国際健康開発研究所, 講師 (70399343)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
家森 幸男 武庫川女子大学, 国際健康開発研究所, 所長 (80025600)
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Keywords | 胎児期の栄養環境 / 脂肪酸組成 / 出生時体重 / トランス脂肪酸 |
Research Abstract |
本研究では、母子栄養環境の客観的評価法として臍帯の栄養成分分析を世界に先駆けて企画し、本年と来年の2年をかけて、ご協力頂ける方から生まれた時の臍帯の一部を採取し、本人が胎児期に摂取していたと推定される栄養状態を脂肪酸組成の分析で評価を試みた。このようなデータの集積により母子栄養に影響する時代的、社会的、食環境の変化を明らかにし、将来的に食環境改善による母子栄養環境の改善に貢献することを視野にいれている。 本年度、本研究にご協力頂けるよう兵庫県の教育委員会へお願いにあがり、兵庫県下の学校校長へ本研究の説明会開催の依頼書を送付し、開催許可が得られた学校や個人的な関係で説明会が実施できた集団が8か所、研究内容協力依頼のお手紙を保護者へ配布できた学校が3校であった。 最終的にアンケート調査およびサンプル採取にご協力頂いた方はのは93名であり、そのうち2名の回収が遅れため脂肪酸分析の実施は91名であった。昨年回収したサンプルと合わせて、現在、解析可能な対象者は141名(平均年齢25.5±14.0歳)、在胎期間39.2±1.5週、出生時体重3075±414.3gであり、低出生体重児は10名(7%)であった。 分析した脂肪酸15種類について、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、t-パルミトエライジン酸、パルミトレイン酸、マルガリン酸、ステアリン酸、エライジン酸、t-バクセン酸、オレイン酸、t-リノエライジン酸、リノール酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸の15種類であり、それぞれの脂肪酸について統計解析を進めている段階である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
多くの方にご協力頂き、研究計画の説明会を幾度となく実施し、中々協力者が得られないながらも、当年度に予定していたサンプル数の回収はできた。しかし、対象者に偏りがあり、特定の疾患保持者からのサンプル回収率が少なめなところが、次年度の課題として残っている。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度では、昨年回収率の少なかった特定疾患保持者からのサンプル回収を中心に、説明会などを実施予定であるが、中々協力が得られにくいことが考えられる。そこで、今年度は新たに学識経験者でサンプル回収に協力頂ける方にお声かけをし、その方を介して、目標サンプル数の回収および結果の解析が順調に進むようにしていきたい。
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Research Products
(9 results)
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[Journal Article] Resveratrol derivative-rich melinjo (Gnetum gnemon L.) seed extract suppresses multiple angiogenesis-related endothelial cell functions and tumor angiogenesis2011
Author(s)
Kazuhiro Kunimasa, Toshiro Ohta, Hiroko Tani, Eishin Kato, Ryoji Eguchi, Kazuhiko Kaji, Katsumi Ikeda, Hideki Mori, Mari Mori, Tomoki Tatefuji, Yukio Yamori
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Journal Title
Molecular Nutrition & Food Research
Volume: 152
Pages: 43-8
DOI
Peer Reviewed
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