2011 Fiscal Year Annual Research Report
妊婦・胎児栄養におけるIGF-1,IGFBPsの役割
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22500791
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Research Institution | Nakamura Gakuen College |
Principal Investigator |
内山 文昭 中村学園大学, 栄養科学研究科, 教授 (20389331)
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Keywords | Insukin-like growth factor-1 / IGF結合蛋白質 / 組換え体 |
Research Abstract |
H23年度の研究はIGFBPsを定量するためのELISAの構築する計画であった。体液中のIGFBP-4はintact IGFBP-4のみならず特異的なプロテアーゼ切断によるN-terminal domainとC-terminal domainの断片体が存在している。そこでそれら断片体を含めてELISAで定量することを目的としてintact IGFBP-4およびN-terminal domainとC-terminal domainの断片体を遺伝子組換え体を用いて調製することとした。それらのDNAはIGFBP-4cDNAよりPCRにて作製し、大腸菌での分泌発現用ベクターに結合させた。発現ベクターはalkaline phosphatase promoter,alkaline phosphatase signal sequenceを用いた(中村学園大学薬膳科学研究所研究紀要、第2号,2009,1-8,バクテリオファージからアルカリフォスファターゼへのペプチド転送システム,内山)。そのsignal sequenceの下流にIGFBP-4cDNAおよびN-terminal domainとC-terminal domain DNAを融合させて組変え体を作製した。それら組変え体はMOPS培地で0.1副リン酸二水素カリウムの存在下でプロモーターを誘導した。菌体は浸透圧ショックを与えた後、ペリプラズマ分画の蛋白質を回収した。ペリプラズマ分画の蛋白質はSDS-PAGEで蛋白質を分離した後、抗IGFBP-4抗体を用いてWestern Blottingを行った。その結果、通常の培養条件ではIGFBP-4の分子サイズを示す蛋白質はWestern-Blottingで確認できていない。現在、種々の培養条件を検討している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
H23年度においてIGFBP-4およびそのN-terminal domain,C-terminal domainの3種類をELISAで定量するために、それらの蛋白質を大腸菌での組変え体で作製する計画であった。しかし、大腸菌での組変え体発現を種々検討しているが満足できる結果は得られていない。
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Strategy for Future Research Activity |
IGFBP-4およびそのN-terminal domain,C-terminal domainの3種類をELISAで定量するとき、各々に特異的に結合するペプチドを用いてEHSA構築を計画した。各々に特異的に結合するペプチドの作製は独自に開発したphage peptide hbraryからdifferential panningによるスクリーニングを実施している。
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Research Products
(4 results)