2010 Fiscal Year Annual Research Report
学校における食育の取り組みと家庭への波及効果についての研究
Project/Area Number |
22500796
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Research Institution | National Institute of Health and Nutrition |
Principal Investigator |
饗場 直美 独立行政法人国立健康・栄養研究所, 栄養教育プログラム, リーダー (50199220)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中出 麻紀子 独立行政法人国立健康・栄養研究所, 栄養疫学プログラム, 研究員 (80508185)
金田 雅代 女子栄養大学短期大学部, 食物栄養学科, 教授 (30413066)
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Keywords | 食教育 / 栄養教諭 |
Research Abstract |
調査実施のためのフィールドの設定およびアンケート用紙の作成を行い、フィールド調査実施準備が整った学校から順次調査を開始した。また、調査結果をまとめるためのデータベース基本設計を行い、データベースを作成した。 調査に先立ち、各地域において調査に参加する栄養教諭および学校栄養職員に対して、調査及びデータ解析を行うための事前研究会を開催し、そこで調査実施方法及びデータ入力法、データ解析の基本知識の習得を行った。 本年度は、岐阜県、香川県、千葉県、鳥取県において調査を開始し、58校において調査を終了し、データベースの構築を学校単位、県単位で行い、一部学校単位で解析を開始した。 香川県における学校解析(2021名)において、学校において保護者は食育に関しては興味を有するものが82%をしめ、学校からの食育に関する配布物)給食便り等)にはほとんどの保護者が一応目をとおしていたが、これら配布物によって、実際に食生活が変わったと答える割合は少なかった。しかしながら、食生活の変容と食育に関連した配布物に接触する頻度との関連性を見ると、配布物をよく読んでいる保護者ほど食生活が変容していた。この香川県に認められる傾向は他県においても同様な傾向が認められ、一般に子供への食育の意識が高い中、実際に保護者の食生活を変容させるためには、これら配布物の接触頻度を高めることであり、「読んでもらえる配布物」を家庭に配布することが、保護者の食生活を変えさせるためには必要であることが推測された。
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Research Products
(5 results)