2012 Fiscal Year Annual Research Report
学校における食育の取り組みと家庭への波及効果についての研究
Project/Area Number |
22500796
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Research Institution | Kanagawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
饗場 直美 神奈川工科大学, 応用バイオ科学部, 教授 (50199220)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金田 雅代 女子栄養大学短期大学部, その他部局等, 教授 (30413066)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 食教育 / 栄養教諭 / 栄養情報 |
Research Abstract |
本研究は、現在学校で行われている食育や学校から家庭に発信されている食育情報(献立表や給食便り等)の実態調査を行うとともに、これら食育の家庭への波及効果を検証し、効果的な食育実践のための学校(小・中)と家庭の食育連携のあり方や、学校から家庭への食育アプローチ法を明らかにすることを目的とする。 本年度は研究最終年度に当たることから、昨年度までに80校の小中学校の保護者17354名に対して実施した「献立表・給食だより等にかかわるアンケート」調査のデータベースを完成させ、学校での食育の取り組みが家庭へ及ぼしている波及効果について統計学的手法を用いて検討した。 保護者の食育の関心の有無は保護者の年齢によって有意差が認められ、家庭内での食に関する話題の多さや学校からの配布資料を読む頻度に関連していた。また、配布資料をよく読む家庭では食生活も変化していた。保護者が給食便り等の学校からの配布資料に求める内容は多様化していることが明らかとなった。 本研究は学校での食育がどのように家庭に普及しているのかについて、食育の情報発信ツールとしての給食便りや献立表の有効性について初めて検討したものである。本研究実施により、食育に関心のある保護者は学校からの情報を受け止め、家庭での食生活も変化が認められるなど、学校からの情報発信の波及効果があることを初めて明確にすることができた。その一方で、これら情報発信に対してより読まれるような、食育の関心を引き出すような情報発信の在り方についてより詳細な検討が必要であることが明確になった。これらの結果について、実際に調査にかかわった栄養教諭が研究成果として第59回栄養改善学会においてその成果を発表した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)