2010 Fiscal Year Annual Research Report
2項分布にしたがう現象のモデル化を題材とする「情報の科学」カリキュラムの開発
Project/Area Number |
22500806
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
成田 雅博 山梨大学, 教育人間科学部, 准教授 (10237612)
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Keywords | モデル化 / 情報の科学 / カリキュラム / 離散データ / 2項分布 |
Research Abstract |
1.国内外の学会において、最新の統計教育に関する資料収集及び本研究課題の計画についての発表を行った。 (1)ICOTS-8(The 8th International Conference on Teaching Statistics) (2)日本科学教育学会・日本教育工学会・日本数学教育学会・数学教育学会・日本統計学会 2.本研究の目的である高等学校普通教科情報「情報の科学」における、離散・計数データを対象とする教材の重要なモジユールとして、学習者が2項分布モデルを現象に適用することを支援するために開発されていた「2項分布分析チャート」を改善した。このチャートを使い、教材として扱うさまざまな問題を整理し、その作業過程からチャートの各要素の関係に着目し、カリキュラム開発・教材配列・学習指導の際に参照するため、分類を行った。 3.統計教育のすぐれた実践を行ってきた全国各地の小・中・高等学校教員等による、カリキュラム開発のための教育素材、教材等の資料、実践に関する資料を収集し、より学習効果の高い教材を開発するための検討を行った。(聖徳学園小学校・長野市立柳町中学校・筑波大学附属中学校・奈良教育大学附属中学校・愛知県立半田高等学校・広島大学附属中・高等学校) 4.高等学校普通教科情報「モデル化とシミュレーション」の教育内容・指導系列の中に、離散・計数データを対象とする2項分布にしたがう現象と、連続・計量データを対象とする正規分布にしたがう現象とを題材として含ませる場合、どの単元の中に入れるべきであるか、また単元においてとりげるべき題材のもつ特徴や問題例について分析を行った。 5.高等学校段階の前後、つまり、小学校・中学校における統計教育内容、及び、大学教養課程の統計教育内容との接続に関する検討を行った。また高等学校教科情報における教材に利用できる題材やアイディアの抽出を行った。
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