2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22500811
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Research Institution | Wakayama University |
Principal Investigator |
秋山 演亮 和歌山大学, 宇宙教育研究所, 特任教授 (50375226)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤垣 元治 和歌山大学, システム工学部, 准教授 (40273875)
尾久土 正己 和歌山大学, 観光学部, 教授 (90362855)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 工学教育 / 成層圏 / バルーン / プロジェクト教育 |
Research Abstract |
昨年度に引き続き、ゴムバルーンによる成層圏での撮影を実施した。直径2m程度のバルーンに約5kgの計測機器(動画撮影装置、GPS、データ処理用マイコン、無線機)を搭載し、1時間半程度で高度30km以上まで上昇させた後、パラシュートにて降下、機器を回収させることを第一の目的とした。昨年度までの実験では航路予測および途中の信号受信には成功していたが、まだバルーンの回収には至っていない。そこで本年は確実な回収を目指し、バルーンサットを使った工学教育実施のための確かな足がかりとすることを目指した。 また位置情報等の通信に関しても改良を実施する。同時にバルーンの滞空時間をヘリウム量やパラシュートサイズ等で調整することにより、自立機器の長時間運用を達成し、フェーズ3を実現することを目指した。 今回は例年と違い、5月の放球実験を行ったが、この時期ではジェット気流の影響が非常に小さくなっており、昨年までは成功していた放球後の飛行経路予測とは大きくずれた航路を描くこととなった。しかし一方で、バルーンサットの無線追尾には成功し、最高高度より落下後、高度70mまでの位置情報取得に成功したことは大きな成果である。 バルーンは予定していた海上ではなく山中に落下したが、谷合い地でもあり、残念なことに発券するには至らなかった。 しかし3年間の放球実験を通じて、バルーンサットの製作や運用、航路予測等に関して、多くの知見を積むことができた。また今後の放球実験に際して必要となる、無線や上空申請に関する多くの知見を得ることができたのは、大きな成果である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)