2012 Fiscal Year Annual Research Report
生物と熱・エネルギーに関するB区分及び第2分野のカリキュラム開発
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22500815
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
正元 和盛 熊本大学, 教育学部, 教授 (60136702)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 生物分野 / 校内資源 / エネルギー / 熱環境 / カリキュラム / B区分 / 第2分野 |
Research Abstract |
昨年度に引き続き、教材素材及び実験系の開発を試み,さらに授業での実践を試行した. 植物カーテンの効果が遮光と通気性にあることが,小学校の植物カーテンのある教室ない教室での比較から検証できたので,さらにその他の植物機能の教材化を試みた. 蒸散抑制法に関しては,ワセリン処理の代わりにアブシシン酸処理やポリエチレン袋材で葉面を塞ぐ処理を行い,ポリ材処理がワセリン処理より処理時間が短く,同等の蒸散抑制力があり,蒸散の冷却効果を示す実験や二酸化炭素吸収,またその測定葉を直接たたき染め実験に使用しデンプン検出ができることが分かった. 授業展開案としては,2時間構成授業で,1時間目に動物(ヒト)と植物の体温低下の機能を学習し,2時間目に植物カーテンの効果について科学的根拠をもとに解明する授業を考えた.それによって動物,植物の体温調節機能に同じ様な仕組みがあることから,生物としての共通性理解につながり,学習した概念を用いて論理的に未知の事象を解明することで,思考力育成につながると考える.また,保健体育との合科的扱いとしての総合的な学習の時間で,ヒト体温低下への汗の働きを放射温度計で測定する学習展開を試行し効果を確認した。 小学校における教材化例が少ない珪藻の,環境学習における教材化を図るために,熊本県上益城郡内の湧水池や河川など身近な水環境に生息する珪藻の分布と水質を調査し、地域ごとの珪藻種の出現傾向を調べた.各地点での珪藻群集を比較すると,水の汚濁度を知ることができた.川の上流と下流では,上流の方が水かきれいなことを実感を伴い理解できる.また,地点ごとの珪藻出現傾向から,好清水性種10種,好汚濁性種3種をこの地域でよく見る珪藻に選び,観察カードを作った.これは児童が珪藻を同定する手助けとなり,水の汚濁度を算出することができた.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)