2010 Fiscal Year Annual Research Report
アジアでの展開をめざした化学教育におけるプロジェクト授業のモデル開発
Project/Area Number |
22500818
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
藤井 浩樹 岡山大学, 大学院・教育学研究科, 准教授 (30274038)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小川 治雄 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (10134769)
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Keywords | 化学教育 / 学校教育 / 授業 / 探究活動 / 課題研究 |
Research Abstract |
平成22年度は、化学教育におけるプロジェクト授業(探究活動・課題研究の授業)のモデルを開発し、その一部を試行・評価した。 (1)授業モデルの目標と評価の枠組みの決定 生徒の探究能力・問題解決能力の育成に効果があると考えられる化学授業の要素を抽出した。これに基づいて、開発する授業モデルの目標と評価の枠組みを決定した。これらを進めるために、日本(広島市)と韓国(天安市)において海外共同研究者と面会し、検討会議を実施した。 (2)授業モデルの開発・試行・評価 目標と評価の枠組みに基づいて、授業モデルの開発にふさわしい題材として「バイオディーゼル」と「鉄」を選定した。授業の目標、配当時間数、内容構成、学習指導法、及び評価方法を検討し、生徒が使用する解説書とワークシート、及び教師が使用する評価シートを作成した。これらの授業モデルを用いて、日本と韓国の高校生を対象に、化学の授業を試行した。その結果、授業モデルは生徒の探究能力・問題解決能力の育成するのに有効であり、日本だけでなく韓国においても十分通用することがわかった。 (3)研究成果の発表 研究成果の一部を、ICASE (International Council of Associations for Science Education)のWorld Conference on Science and Technology Educution 2010(2010年6月、エストニア・タルトゥ市)等において発表した。
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