2011 Fiscal Year Annual Research Report
電子画面によるわかりやすい科学伝達―研究・教育・学習への適用
Project/Area Number |
22500819
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
赤間 啓一 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (10105885)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
赤羽 明 埼玉医科大学, 医学部, 准教授 (40049846)
勝浦 一雄 埼玉医科大学, 医学部, 准教授 (30049861)
向田 寿光 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (50286093)
服部 孝 神奈川歯科大学, 歯学部, 講師 (60104494)
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Keywords | 膜宇宙 / 誘導重力理論 / 相転移 / 物理学教育史 / 科学伝達 / 教育システム / 研究発表システム / 動画言語 |
Research Abstract |
膜宇宙の力学的基礎について、さらに理論的研究を進めた。膜宇宙理論の基本方程式(高次元Einstein方程式と膜の南部後藤方程式)のSchwarzchild ansatzのもとでの一般解を導出し、検討した。一般解は大きな任意性を内包し、膜宇宙理論の予測能力を損なうことが判明した。(担当赤間、向田、服部) クォーク、レプトン、ゲージボソン、ヒッグスボソンの複合模型について、研究を再開した。特に、最近フリッチュによって指摘されたウィークボソンの複合模型における電磁自己エネルギーの実験検証の可能性の観点から検討を進めた。(担当赤間、勝浦、服部) 物理学教育史の研究を進めた。近年相次いで発見された資料に基づき、明治期における物理学受容過程の研究を行った。(担当赤羽) これらの基礎研究について、画面言語に基づく研究発表システムを作成し、学会、研究会、等で発表し、また、海外の研究施設で専門家向け講演、専門家との討論を行い、研究を進めた。(担当赤間) 画面言語の理論的基礎について研究を進めた。画面言語の資料を収集し、検討をおこなった。(担当赤間、赤羽、勝浦、向田、服部) 素粒子物理学について、画面言語に基づく講義演示、教育学習システムを作成した。(担当赤間) 力学の基礎について、画面言語に基づく講義演示、教育学習システムを作成し、CD付書籍として出版した。(担当赤間、赤羽)
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
物理学、科学史の基礎研究とも新見地が開かれ、順調に進展している。期間内に一定の成果を得る見込みである。 画面言語に基づく講義演示、教育学習システムについても、作成が進み、一部、ほぼ完成し、CD付教科書の出版をすることができた。画面言語の基礎研究についても、資料が集積されてきている。
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Strategy for Future Research Activity |
膜宇宙、基本粒子の複合模型、相転移、物理学教育史などの基礎研究をさらに推進する。膜宇宙の一般解を様々な場合に適用し、観測との整合性を検討する。複合模型について、フリッチュの指摘した電磁自己エネルギーの考察を模型全体に拡張し、模型の妥当性を検討する。 画面言語の基礎研究を進める。実例を収集し、その特徴を解析し、法則を確立する。 各分野について、講義演示、教育学習システム作成し、教科書出版、電子書籍化などを進める。力学の基礎について作成、出版したCD付教科書を学生に配布して、講義、予習、復習等に試用し、成果を分析し、改良を加える。
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