2012 Fiscal Year Annual Research Report
技術者倫理教育の目的、方法、測定・評価手法に関する研究―モデル・シラバスの開発―
Project/Area Number |
22500826
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Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
札野 順 金沢工業大学, 基礎教育部, 教授 (90229089)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 技術者倫理 / 学習・教育目標 / モデル・シラバス |
Research Abstract |
2010年度および2011年度の2度にわたり,全国の教育機関における技術者倫理関連科目のシラバスを収集し,分析をおこなった。2010年度は,アンケートおよびインターネットを利用して211科目について調査をおこなった。2011年度は,JABEEの協力を得て,JABEE認定プログラムを対象として147科目のシラバスを調査した。各科目が設定している学習・教育目標に使用されているキーワードを抽出するとともに,授業スケジュールから,授業で取り扱っている内容を抽出した。調査からは,知識・理解の対象として技術者倫教育で扱われている事実や理論などが明確になった。また、具体的な問題について分析・判断する能力,およびコミュニケーション力を学習・教育目標とした教育が実践されていることが明らかとなった。 2012年度には、上記のシラバス調査に基づき,学習・教育目標の候補を抽出(5領域42項目)した.これらを技術者倫理に詳しいと考えられる専門家を対象に2度のデルファイ法を用いた調査を行い,学習・教育目標候補を評価し,学習・教育目標の最終案を策定した(4領域22項目)。さらに,2012年11月に開催した技術者倫理教育ワークショップにおいてデルファイ法調査結果を踏まえた議論をおこない,改めて修正案を作成した。2013年2月に,最終案を作成し,パブリックコメントを募集した。概ね好意的な評価を受け,軽微な修正をおこなった後,4領域22項目の学習・教育目標を策定している。なお、この4領域は、以下のとおりである。 1.技術と社会・環境との関係の理解<認知的領域 知識・理解>;2.技術者の専門職としての倫理と責任に関する理解<認知的領域 知識・理解>;3.倫理的判断能力と問題解決能力<認知的領域 能力・スキル>;4.技術者に求められる態度と共有すべき価値<情意的領域 態度・価値>
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)