2012 Fiscal Year Annual Research Report
エネルギーと環境の分野を中心とする工学部における女性研究者の活躍向上に関する研究
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22500835
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Research Institution | 科学技術政策研究所 |
Principal Investigator |
浦島 邦子 文部科学省科学技術政策研究所, 科学技術動向研究センター, 上席研究官 (30371008)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | グリーンイノベーション / 環境 / 女性研究者 / 工学部 / 温室効果ガス / エネルギー / モデルケース |
Research Abstract |
本研究は、グリーンイノベーションの推進において、人材問題、特に女性研究者にフォーカスをあてて、温室効果ガス削減に寄与するための施策を検討するものである。今年度は昨年に引き続き、グリーンイノベーションに関する施策について、次の3つをメインに国内外の現状を調査し、研究動向を把握すると同時に、女性研究者の活躍の実態についても検討した。①現状把握- グリーンイノベーションに関する取り組みなどの情報収集、女性研究者を対象とした研究および調査に関する情報収集。②国際会議への参加- グリーンイノベーション関連の国際会議へ参加し、女性研究者とディスカッションし現状を把握する。③今後へ向けた新たな方向性を探る。 今年度は、特に震災後のわが国および各国のエネルギー政策の変化を中心に情報収集し、そうした中で環境変化、特に世界における女性研究者問題の所在について俯瞰的に整理し、研究包括に向け、より具体的方向性を見い出すことを目的として計画を進めた。国内外の国際会議に参加し、多くの研究者と温室効果ガス削減に寄与するための技術を中心としたディスカッションを通じて、女性研究者の現状について把握した。その結果、次のような結果を得た。a環境に対する関心は女子学生のほうが男子学生よりも大きいことは世界共通である。bエネルギーや環境問題に関心を持つ女性が増加しており、特に再生可能エネルギーへの関心が大きい。c工学系に限らず、海外の大学や研究所に在籍している日本人は特に若手女性(博士学生やポスドク)が目立つ。d博士課程に進学する女子学生を増やすには、女性研究者のモデルケースを広くしらしめることが効果的である、など。 これらの結果は、国際会議などでの発表をきっかけとしたディスカッションを通じて得られたものであり、当初予定していた研究目的をほぼ達成できたが、年々状況が変化していることから更なる追跡調査が必要である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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