2012 Fiscal Year Annual Research Report
地域基盤型医学教育に従事する医師の動機、ニーズ、障害に関する探索的研究
Project/Area Number |
22500836
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
前沢 政次 北海道大学, -, 名誉教授 (90124916)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川畑 秀伸 北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (20325864)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 地域医療 / 医学教育 / 社会医学 / プライマリ・ケア医 / 医学生 / 研修医 / 半構造化面接 / フォーカスグループインタビュー |
Research Abstract |
本研究は、地域基盤型医学教育推進のための基礎資料として、プライマリ・ケア医が医学生・研修医指導を行う上での動機、ニーズ、障害に関して、現場の声をくみ上げるインタビュー調査を行うことで、プライマリ・ケア医が後継者を育成するための教育活動の支援を目的とした研究である。 H22年には、半構造化面接の実施分析を行い、議論点の絞り込みとフォーカスグループインタビュー(FGI)の計画策定を行った。H23年度には、FGI(1グループ120分×2グループ)を日本プライマリ・ケア連合学会学術大会(札幌)にて行った。その結果、学生・医師・環境という3つの視点から、学生や指導医個人レベルの課題から、組織レベルの課題、さらには、大学や自治体を包括するシステムレベルの課題が提示され、学会への提言が行えた。 最終年度であるH24年は、今までの研究成果をまとめ、2つの学会(世界一般医・家庭医学会アジア太平洋学術会議(韓国)と日本医学教育学会(横浜))で発表した。分析や考察の再考や、他研究者の議論を通じて、最終結論として、地域基盤型医学教育を行う医師を支えるために、1.大学との連携や情報共有、2.指導のための知識・技術の確立、3.後輩医師を育てる使命感・満足感など、金銭やインフラ以外のサポートを充実する必要が示された。研究成果の社会的還元の一環として、地域の一般住民・医療関係者・行政関係者対象に、本研究内容に関連する講演を行った。また、最終目標とした地域基盤型医学教育のモデル作成・提案についても、現在、研究者が所属する北海道大学での医学教育推進センターの機能強化を図り、地域の医療機関との連携という形で、検討が行われている。 一連の研究の中で、地域基盤型教育に多職種連携の要素を取り入れる必要性も示唆された。それについて、次年度以降の研究に反映し継続する予定となっている。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)