2010 Fiscal Year Annual Research Report
初歩的粒子概念導入による「なぜそうなるのか」を重視した小学校物質学習の構築と実践
Project/Area Number |
22500840
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
村上 祐 岩手大学, 教育学部, 特任教授 (60006327)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武井 隆明 岩手大学, 教育学部, 教授 (10109150)
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Keywords | 粒子概念 / 小学校理科 / 科学的思考力 |
Research Abstract |
1.研究経過 初年度の2010年度は共同研究者が一堂に集まる全体研究会を2回開催した。第1回目(7月)では,メールで予め知らせておいた研究目的・研究課題を確認するとともに,主たる分担について検討した。第2回目(12月)では,それまでの研究経過・成果および今後の予定等の報告・検討を行った。また,年度後半では,実践授業で用いる器具等をできるだけ充実させるため,多くの物品を購入・配布した(このため物品費の当初予定額を大幅に超過してしまった。)。 2.研究内容と成果 小学校の物質学習に,「ものはすべて小さな粒でできている」という「初歩的粒子概念」を導入する授業実践をいくつか行った。「初歩的粒子概念」は,「なぜそうなるのか」という科学的思考力を育むために有効であり,小学生に十分理解される概念であることが改めて確認できた。さらに,このような粒子概念を,学習指導要領が強調する「実感を持った理解」に導くため,いくつかの教材開発を行った。 3.研究内容の報告 上記の研究内容を,日本理科教育学会全国大会,日本科学教育学会年会および北海道・東北支部会で口頭発表するとともに,全国の研究者と意見交換を行った。また,「初等理科教育」誌(日本初等理科研究会)に論文を掲載した。
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Research Products
(7 results)