2011 Fiscal Year Annual Research Report
インターンシップやビジネスPコンテストを介した産学連携型教育プログラムの実践研究
Project/Area Number |
22500859
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
佐藤 三郎 佐賀大学, 産学・地域連携機構, 副機構長・教授 (80264141)
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Keywords | 産学連携 / ベンチャー教育 / インターシップ / ビジネスプラン / コンテスト |
Research Abstract |
本研究の目的は、インターンシップやビジネスプランコンテストなど就業導入教育すなわち『キャリア教育』について、学生はもちろんのこと企業や大学(教員)にもメリットのある産学連携型教育プログラムを構築し、その実践効果および学際的な価値を検証することにある。具体的には、学生が地元企業から寄せられた技術的課題を解決するための提案をビジネスプランとして構築し、コンテストを実施することで課題や解決策を学生、企業、教員(大学)間で共有し、お互いの産業技術レベルや科学技術レベルを高め合うことを最終目標とする。 平成22年度に構築した教育プログラムを平成23年度も再度実施した。さらに、本講義に参加した学生の成長度合いを社会人基礎力(「前に踏み出す力」、「考え抜く力」、「チームで働く力」)の評価方法を活用して調査した。一方、企業に反映された成果の検証は、前年度参加した企業への成果反映具合の追跡調査をアンケートや聞き取り調査(対面式)などを使って引き続き行なった。今まで、せっかく良いビジネスプランが生まれてもその成果が十分企業に反映されていなかった反省を踏まえて、これが反映されるよう当機構の客員教授や連携研究員を活用して学生への指導を確実に行うと共に、企業への精力的な相談・協力などの働きかけを行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
インターンシップやビジネスプランコンテストは予定通り実施でき、学生のプレゼン能力は確実に上がってきた。一方、企業からの課題も年々増える傾向にあり、当コンテストが地域に根差してきたと実感できる領域に入ってきたと言える。これに対し、共同研究費やコンテスト開催の為の寄付金集めは相変わらず厳しい状況にある。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、学生の社会人基礎力調査を講義開始直後と講義終了直前に行い、この取り組みによって社会人基礎力が如何に着いたかを数値的に把握する。 また、課題を提供して頂いた企業やビジネスプランコンテストの審査員を引き受けて頂いた審査員にもアンケートを送り、本取組みの満足度調査を行う。
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