2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22500864
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Research Institution | Chiba Institute of Science |
Principal Investigator |
安藤 生大 千葉科学大学, 危機管理学部, 准教授 (70288041)
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Keywords | 持続発展教育 / ESD / 銚子ジオパーク構想 / CFP / 地質 / 特産物 / 理科教育 / LCA |
Research Abstract |
H.24年3月末段階での具体的成果: 1)地域ESDプログラムの具体策として、「銚子ジオパーク構想」を展開し、実施組織として「銚子ジオパーク推進市民の会」を設立し、1周年総会、記念講演会を実施した(2012年4月14日)。H.24年3月末での会員数は310名。 2)地域ESDプログラムの具体的な活動として、地元の小学生、中学生に対するジオツアーを実施した。具体的には、2011年11月~12月にかけて、3校の小学校と2校の中学校で、ジオツアーと教室での授業を実施した。この時、銚子ジオパーク推進市民の会のジオマスターがジオツアーと教室での授業のサポートに入ってくれた。 3)ESD実践者、補助員、コーディネータの養成の一環として、2011年5月~7月に銚子ジオパーク基礎講座、9月~11月にマスター講座を実施した。これにより、具体的なESD実践者、補助員、コーディネータとして、「ジオマスター」が誕生した。 4)新たな地域EDSプログラム教材として、「家庭紙」の環境影響に関するLCA評価を行った。 意義:2005年~2014年:わが国が推進する"「持続発展教育:ESD」の10年"である。しかし、地域として、未だ効果的な教材開発と、実施体制が確立されていないため、ESDの普及に至っていない。そこで、銚子市の地域環境の特徴(地域地質や地域特産物など)をいかした地域ESDプログラムとして、銚子ジオパーク構想を想定し、銚子ジオパーク推進市民の会と千葉科学大学が協力して、基礎講座やマスター講座を行った。これらの活動は、地域ESDプログラムの実践を行う場合に、きわめて意義のあることである。 重要性:平成24年の研究では、これまでの成果として、銚子ジオパークのジオパークネットワークへの登録を行い、地元の小学校、中学校で、地域ESDプログラムの実施体制を確立することを目指して、研究を行っている。子供達が、地元の自然(地質)環境を理解し、地域への愛着を増進させ、大切な地域環境の保全意識から、ゴミ拾いなどの具体的な環境配慮行動を発現させる地域ESDプログラムの開発は、極めて重要であると考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
地域ESDプログラムとして、銚子ジオパーク構想を想定し、銚子市の日本ジオパークネットワーク(JGN)への登録を目標に、これまでの2年間の研究を行ってきた。その結果、平成24年のJGNへの登録が確実な情勢となり、この点に関しては、当初の計画以上に進展している。しかし、市内の全小中学校での地域ESDプログラムの実施体制が確立できていないので、(2)の評価とした。
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Strategy for Future Research Activity |
前述のように、平成24年中のJGN登録が確実な情勢となってきたので、本年度の後半には、市内の全小・中学校での地域ESDプログラムとしての銚子ジオツアーと関連授業が実施できる体制の確立を目指す。 また、引き続き、銚子ジオパーク推進市民の会と千葉科学大学の共催による基礎講座、マスター講座を実施し、ESD実践者、補助員、コーディネータとしてのジオマスターを養成する予定である。
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Research Products
(7 results)