2012 Fiscal Year Annual Research Report
モーションキャプチャと3D立体表示ディスプレイを併用した舞踊教育支援法の開発
Project/Area Number |
22500876
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
渡部 信一 東北大学, 教育情報学研究部, 教授 (50210969)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | モーションキャプチャ / 3D立体表示 / 裸眼立体視 / 教育活用 / 教育効果 / 舞踊 |
Research Abstract |
様々な舞踊教育の現場において、モーションキャプチャシステムと3D立体表示ディスプレイを教育活用のために活用することにより、その教育効果を確かめることを目的として研究を行った。本プロジェクトの3年目、そして全体での研究実績は、大きく分けて次の2点である。 1.学生および講師の舞踊を慣性式モーションキャプチャで計測し、そのデータを元に作成したCGを数ヶ月間舞踊の練習に使用してもらった。その結果、CGを用いた練習により講師の求めるような上達が見られた。また、ビデオに比べモーションキャプチャによるCGの方が学習効果が高いのではないかという示唆が得られた。 2.神楽の継承の場にモーションキャプチャを持ち込み、モーションキャプチャのCGをリアルタイムで振り返りながら神楽の練習を行ってもらった。その結果、弟子が自分の踊りを他人目線で考えながら練習に使えることが明らかとなり、モーションキャプチャによる気づきが踊りの変化として実際に表れた。 3.伝統芸能の学習教材として立体視CGにどれほど効果があるかを明らかにするため、モーションキャプチャのデータをもとに作製した立体視CGの評価を行った。高校生約200名を対象に、3D眼鏡を採用した液晶ディスプレイによる立体視映像と、裸眼立体視モニターによる立体視映像、そしてこれまでの2D映像の2方式の立体視CGを視聴してもらい、その評価についてアンケート調査を行った。その結果、3D眼鏡をかけた立体視の方がよいとの回答が多く、没入感やリアリティーの高さが教育に役立つと考えれた。また神楽の師匠と弟子たちにインタビュー調査を行った。その結果、立体視映像と2D映像を選んだ人数には大きな差が見られなかったものの、熟達者ほど立体視映像を選ぶ傾向が高いことが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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