2012 Fiscal Year Annual Research Report
重度視覚障害者にオブジェクト指向プログラミングを教育する環境の構築とその普及
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22500877
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Research Institution | Tsukuba University of Technology |
Principal Investigator |
長岡 英司 筑波技術大学, 障害者高等教育研究支援センター, 教授 (30227996)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮城 愛美 筑波技術大学, 障害者高等教育研究支援センター, 講師 (60447258)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 視覚障害 / C#言語 / オブジェクト指向プログラミング / 教育環境 / マルチモーダル教材 / 支援システム / 点字表示 / 音声出力 |
Research Abstract |
平成24年度には、前2年で取り組んだ「1.プログラミング基礎教育の環境の開発」と「2.プログラミング応用教育の環境の開発」の成果を基盤に、研究の最終段階として次のことを行った。 3.マルチモーダル教材の制作 - マルチモーダル教材とは、視覚障害者が触覚・聴覚・保有視力のうちの個々にとって最も使い易い感覚、または、それらの感覚の併用によって利用できる学習資料をいう。上記1と2によって開発された教育環境の下でのC#プログラミングの学習に用いるマルチモーダル教材を、次のように制作した。(1)コンテンツの制作:断片的に試作してあった教材コンテンツを統合して一元化するとともに、オーディオ出力を題材にしたサンプルプログラムや課題等を加筆して補強した。(2)多媒体化:上記のコンテンツの普通文字版と点字版を制作し、拡大表示、自動音訳、点字表示を介して利用できるようそれぞれを電子データ化した(3)評価と改良:学内外の視覚障害者によるC#プログラミングの学習と実習に本教材を試用し、その結果に基づいてコンテンツと各形態版を改良した。 4.支援システムの改良 - 点字表示や音声読み上げを介してC#プログラミングを行えるようにするために開発した支援システムの改良を行い、信頼性とユーザビリティを向上させた。(1)問題点の明確化:学内外の視覚障害者による試用で不具合や改良すべき点を明らかにした。(2)改良:上記に基づき、点字表示、音声出力、処理動作等に関連する問題を解決するとともに、バージョン情報の提示等の新たな機能を追加した。 5.まとめ - 開発成果を統合し、普及を図った。(1)確認:上記の教材や支援システムを統合した教育環境を盲学校高等部の授業で試用し、実用性を確認した。(2)成果の普及:Web等を通じて研究成果に関連する情報を発信するとともに、開発成果のソフトウェアと教材を学内外に提供した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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