2010 Fiscal Year Annual Research Report
裸眼立体映像を用いたリアル感のあるVR環境の構築と実験教育支援システムへの応用
Project/Area Number |
22500878
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
竹村 淳 東京農工大学, 大学院・工学研究院, 助教 (20297617)
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Keywords | 教育支援システム / 実験教育 / 電子回路 / VR / 準リアリティ / 立体映像 |
Research Abstract |
本研究は,電子回路製作を伴う実験教育支援システムで用いるバーチャル・リアリティ(virtual reality:VR)環境において,限りなくリアリティ感のあるVR(準リアリティ)環境を構築するための新しい技術の開発研究を目的としている。平成22年度の研究では,電子回路製作を扱う準リアリティ教育を可能にするために重要である,裸眼立体映像を用いた回路実験教育コンテンツの実体表示による視覚的リアリティを追求する研究を行った。具体的には,実験者がモーション・キャプチャ・グローブを装着して回路製作することにより,実験者の手や指の動きを3次元計測し,この3次元計測信号に対する信号処理システムを構築する。これを用いることにより,回路製作の立体映像を構成し,準リアリティ環境で利用するための回路コンテンツを作成することができるようになった。 また,立体ディスプレイの映像は,使用者に対して眼精疲労を与えるという問題が指摘されている。本システムにおいては,細かい回路素子や配線を含むコンテンツを長時間凝視するため,実験者に眼精疲労を与えてしまう点が軽視できない。そこで,眼精疲労の原因となる映像の不自然さを軽減するために,適応的平滑化フィルタ等の動画像処理の導入を試みた。以上の研究により,より見やすい立体映像により表現された回路コンテンツを作成でき,視覚的な面での準リアリティを実験教育支援システムに組み込むことができた。
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Research Products
(4 results)