2010 Fiscal Year Annual Research Report
メンタルストレスに着目した高度専門技術者養成プログラムの開発と実践
Project/Area Number |
22500879
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
三宅 仁 長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (10143819)
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Keywords | メンタルヘルス / 高度専門的技術者 / 人材養成 / メンタルストレス / 教育プログラム / 教育支援システム / PDA / 行動変容 |
Research Abstract |
近年、高度専門的な技術を扱う企業現場においては技術者特有のメンタルヘルス問題が発生しており、生産性向上において大きな問題になってきている。人材養成のためには、特に大学では入学初年度から、技術者特有のメンタルストレスに対応した教育プログラムを開発する必要がある。本研究においては、この教育プログラムを開発し実施するための支援システムの開発とその実践を目的とし、基幹システムおよび通信の技術的な準備および教育支援プログラムの開発のため、(1)本学の初年度入学生のうち、経営情報システム工学課程全員(12名)にPDA(個人情報端末)を持たせた。(2)これらを既存の通信回線で結び、日常の心理状態(メンタルヘルス、メンタルストレス)をリアルタイムに把握した。その結果、対象となった初年度学生は比較的短時間で操作に慣れ、使いこなしができるようになった。すなわち、種々の情報を固定的なパーソナルコンピュータに頼らなくても、瞬時に起動できるPDA端末により、講義はもとより、さまざまな情報収集が可能となった。これにより、学生の勉学意欲・参加意欲は非常に増した。今後はより大規模な学生群を対象とするための方策について検討するとともに、より詳細な内面的あるいは行動変容の結果などを明確にするプログラムの開発を行う予定である。さらに(3)より適切な学習プログラムやアドバイスを提供する全体のプログラムを開発目指すが、そのためにはコンテンツがもっとも重要であるので、電子書籍およびそのオーサリングツールを含めた研究開発を行い、成果の配布などの実験も行う予定である。
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