2011 Fiscal Year Annual Research Report
メンタルストレスに着目した高度専門技術者養成プログラムの開発と実践
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22500879
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
三宅 仁 長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (10143819)
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Keywords | メンタルヘルス / 高度専門的技術者 / 人材養成 / メンタルストレス / 教育プログラム / 教育支援システム / PDA / 行動変容 |
Research Abstract |
近年、高度専門的な技術を扱う企業現場においては技術者特有のメンタルヘルス問題が発生しており、生産性向上において大きな問題になってきている。人材養成のためには、特に大学では入学初年度から、技術者特有のメンタルストレスに対応した教育プログラムを開発する必要がある。本研究においては、この教育プログラムを開発し実施するための支援システムの開発とその実践を目的とし、基幹システムおよび通信の技術的な準備および教育支援プログラムの開発のため、昨年度に引き続き、(1)本学の初年度入学生のうち、経営情報システム工学課程全員(12名)および工業高等専門学校からの3年編入生10名にPDA(個人情報端末)を持たせた。結果として1年生、2年生、3年生の計30名にPDA端末を持たせた。これにより、経時的な変化を調査可能となった。昨年度と同様、これらのPDAを既存の通信回線で結び、日常の心理状態(メンタルヘルス、メンタルストレス)をリアルタイムに把握した。その結果、対象となった初年度学生は昨年同様、比較的短時間で操作に慣れ、使いこなしができるようになった。すなわち、種々の情報を固定的なパーソナルコンピュータに頼らなくても、瞬時に起動できるPDA端末により、講義はもとより、さまざまな情報収集が可能となった。これにより、学生の勉学意欲・参加意欲は非常に増した。提供する情報も電子書籍形式のものを用意し、配布した。今後はより詳細な内面的あるいは行動変容の結果などを明確にするプログラムの開発を行う予定である。すなわち、環境からの快不快刺激等の情報共有を行い、ストレス耐性の高い状態を創生するような行動変容を促すプログラム開発を試みている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画は本学初年度学生全員(1年生約100名、3年生約300名)に携帯端末(PDA)を配布するというものであったが、.採択時に大幅減額となり、23年度末時点で1~3年生、各10名計30名ほどの学生に対してのみPDAを配布できておらず、さまざまなデータ取得をしても統計的に意味があるデータとなるかどうか、ぎりぎりのものとなっている。他方、システム上のさまざまなメンタルストレスに着目した高度専門技術者養成プログラムの開発は順調に進んでいるといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
上記11で述べたように、サンプル数は少ないもののおおよその傾向はつかめることとなったので、さまざまなメンタルストレスに着目した高度専門技術者養成プログラムの開発を引き続き行い、またそれを実践的に使用することにより、メンタルストレス耐性の高い高度専門技術者養成を目指す。
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