2012 Fiscal Year Annual Research Report
初等中等教育におけるクリティカルシンキングを促すゲーミング教材の開発と評価
Project/Area Number |
22500883
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
南 学 三重大学, 教育学部, 教授 (60309713)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中西 良文 三重大学, 教育学部, 准教授 (70351228)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | クリティカルシンキング / ゲーミング |
Research Abstract |
本研究は、受講者の認知的負担が大きく、動機づけを維持しにくい従来のクリティカルシンキング教育の諸問題を解消することを目的として、クリティカルシンキングをうながすゲーミング教材を開発し、その有効性を検証することを目的としている。当該年度は、前年度に行った実験に対し、作成した教材の改良と実験計画上の不備(統制群の設置、追跡調査の実施)を改善した実験を実施した。実験参加者は、大学生110名で、そのうち55名は実験に参加している。事前調査と追跡調査のみの参加者は99名であった。結果は、論理的クリシンカーに対する「社会的望ましさ」イメージ評定と社会的クリシンカーに対する「活発さ」イメージ評定で有意な向上が見られたが、クリティカルシンキング志向性においては天井効果が見られたこともあり、有意な向上が見出されなかった。ただし、本実験では、実験参加者の個人規範遵守と集団規範遵守の傾向との関連についても検討をおこなっており、集団規範遵守得点の高い実験参加者においては、クリティカルシンキング志向性の「要点理解」、「論理証拠の重視」得点が有意に高まる交互作用が見出された。この結果から、教材の有効性に関して個人差が関わる可能性が示唆された。 成果発表としては、前年度と当該年度におこなった実験に関する結果を2編の論文として執筆し、公刊した。作成した教材は、webページにて公開することで、広く研究成果を発表している。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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