2010 Fiscal Year Annual Research Report
パラグラフ展開スキーマを用いた英文論理展開支援環境
Project/Area Number |
22500890
|
Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
國近 秀信 九州工業大学, 大学院・情報工学研究院, 准教授 (70284594)
|
Keywords | 教育工学 / 学習支援システム / 英語学習 / ライティング / 論理展開 |
Research Abstract |
本研究の目的は,適切な論理展開で英語パラグラフを構成するための支援システムを実現することである.本年度は,パラグラフ展開スキーマの体系化およびアイデア整理支援法の確立を行った 1.パラグラフ展開スキーマの体系化 英語教育においては,"パラグラフライティング"として論理的で説得力のある英語文章を書くための指導がおこなわれている.本研究では,英語パラグラフライティングに関する文献を参照し,パラグラフの論理展開法を体系的に整理・分類して,コンピュータで利用可能な知識「パラグラフ展開スキーマ」として抽出した.具体的には,パラグラフの構造,パラグラフおよび構成要素の説明,構造に関する制約,および頻出語句を定義した.その後,それらを保持するパラグラフ展開スキーマ・データベースを構築した.本データベースは,学習者がパラグラフの論理展開法を学習するため,およびシステムがパラグラフ・アウトラインを提案・診断するために使用される 2.アイデア整理支援法の確立 パラグラフ内に記述する内容を決めるため,学習者はアイデアを収集し,整理・分類する.パラグラフライティングに関する文献では,そのための方法として,関係のあるアイデア間を線で結んだ図の利用が紹介されているが,本研究ではさらに,アイデアの役割,重要度,順序関係を明示したラベル付きクラスタ図を提案するとともに,ラベル付きクラスタ図の作成を支援するシステムを実現した.本システムは学習者が入力した情報を元に推論を行い,アイデアの追加・詳細化・グループ化などのアドバイスを学習者へ提示する
|
Research Products
(2 results)