2012 Fiscal Year Annual Research Report
パラグラフ展開スキーマを用いた英文論理展開支援環境
Project/Area Number |
22500890
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Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
國近 秀信 九州工業大学, 大学院情報工学研究院, 准教授 (70284594)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 教育工学 / 学習支援システム / 英語学習 / ライティング / パラグラフライティング / 論理展開 |
Research Abstract |
本研究の目的は,適切な論理展開で英語パラグラフを構成するための支援システムを実現することである.本年度は,論理展開診断法の確立および評価をおこなった. 1.論理展開診断法の確立 学習者は,システムから提示された論理展開をベースとして,もしくは雛形を元にパラグラフ・アウトラインを作成する.この時,システムは英語パラグラフの典型的な論理展開法であるパラグラフ展開スキーマを学習者へ提示するが,学習者がアイデア整理段階との間を行き来する過程でパラグラフ展開スキーマやアイデアの整理結果との間で矛盾が生じる可能性がある.本研究では,この問題を解決するため,論理展開確認機能および整合性確認機能を実現した.論理展開確認機能は,学習者が作成したアウトラインとパラグラフ展開スキーマとを比較し,構成要素の過不足,置換,繰り返し,順序のチェックを行うとともに問題が存在する場合は修正支援を行う.整合性確認機能は,アウトライン作成前に行ったアイデアの整理結果とアウトラインとを比較し,アイデアの重複,役割,順序,重要度および関連性に関する整合性をチェックし,必要に応じて修正支援を行う. 2.評価 パラグラフライティングに不慣れな本学学部生および大学院生を対象とし,アイデア整理支援機能,論理展開提案機能,論理展開作成支援機能および論理展開診断機能の有用性を調査した.アイデア整理支援機能については,下位機能の一つである具体例提示機能の有用性が低かったものの全体的には有用であることが確認できた.論理展開提案機能については,ユーザの意図を反映したアウトラインを提案可能であることを確認した.論理展開作成支援機能については,一部の編集機能の制約が指摘されたが,全体的に良い評価を得ることができた.論理展開診断機能については,アイデアの重要度に関する修正支援の効果が低かったものの全体的にはその有用性を確認することができた.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)