2011 Fiscal Year Annual Research Report
利用者の背景を考慮した自然言語教育・学習・研究支援システムの実現
Project/Area Number |
22500891
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Research Institution | Tohoku Gakuin University |
Principal Investigator |
坂本 泰伸 東北学院大学, 教養学部, 准教授 (60350328)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 毅 東北大学, 大学院・国際文化研究科, 教授 (30185441)
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Keywords | 教育工学 / 教授学習支援 |
Research Abstract |
本研究の目的である自然言語教育・学習・研究支援システムの実現に向けて、平成23年度は、前年度(平成22年度)に実施したRDBMSの設計を利用して、英文データをこれに蓄積し、統計解析機能の実装を進めた。平成23年3月の東日本大震災によりデータディスクが破損し、一部のデータが失われた。このデータ普及に関する追加作業が必要となり、初期の計画よりも約半年程度の遅れが生じている。 RDBMSの設計と評価に関する作業では、高い検索機能が必要とされる実用化に向けて、専用のサーバを購入して平成22年度に実施した性能評価をこのサーバ上で再度実施した。その評価の結果から、購入したサーバで利用者に対して必要機能を利提供する事が可能である点を確認した。本システムでは、数多くのJava言語によるアプリケーションが連動して、利用者に対してサービスを提供するため、アプリケーション開発に際して共通化されたフレームワークを導入する事で開発時間の短縮を目指しているが、このうちGUI(Graphical User Interface)パッケージの開発を終了した。 また、平成23年度は、RDBMSに蓄積された英文データに対して統計解析を実行する機能の開発を開始した。この開発は、未だ終了しておらず、本年度も引き続き開発を継続する。当初の研究計画の中では、この統計解析機能は平成23年度中に終了する予定であったが、この部分は計画から遅れを生じている。この部分の開発が終了した後に、実際の高校の授業での利用を立案しており、現在、実証実験を実施予定の高校との調整を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成23年3月の東日本大震災により研究で利用していたデータディスクが破損し、このデータの復旧に関する追加作業が必要となった事や、キャンパス自身が被災し、約2ヶ月弱の間、研究室への出入りが禁止される処置が学内でとられた事が原因であり、本研究計画の内容や技術的な難点や問題点を起因とする理由ではない。
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Strategy for Future Research Activity |
現在開発中の統計解析機能を終了し次第、高校の授業で利用可能なコンテンツ(小テスト機能)等を実装し、実際のフィールド(高校の授業)での実証を計画している。現在、この実証実験を実施する予定の高校との調整を進めている。
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