2012 Fiscal Year Annual Research Report
メンターエージェントを用いたシナリオ自動展開可能なロールプレイ演習の研究
Project/Area Number |
22500895
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Research Institution | Tokyo University of Technology |
Principal Investigator |
中村 太一 東京工科大学, コンピュータサイエンス学部, 教授 (60386761)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | プロジェクトマネジメント / ロールプレイ演習 / ソフトウェアエージェント / ルーブリック / スキル評価 |
Research Abstract |
ロールプレイ演習でプロジェクトマネジメント手法を修得するために,経験豊富なプロジェクトマネージャーと同等な高度な専門能力を有するソフトウェアエージェントを開発する.研究課題は,1.仮想プロジェクトに登場するステークホルダーの役割を割り当てられたエージェントがステークホルダーの利害を最大にする理想の行動を推定する,2.エージェントに性格とステークホルダーの役割意識の強さを付与し,それらを基に行動の動機と感情の強さを算出し,それらの強さで推定された理想の行動を変更する,3.演習者とエージェントの行動に合わせてロールプレイ演習のシナリオを自動的に生成する,である. 平成24年度にプロジェクトマネジメントの高度な専門能力を備えるメンターエージェントを開発した.同時にロールプレイ演習中の演習者の行動を分析し,ロールプレイ演習の進行状況を観察しながら,予め用意したエージェントの発言の中から利害を最大にする発言を行うエージェントシステムを開発した.メンターエージェントの有効性の検証のために,研究代表者の研究室の学生を対象にロールプレイ演習を施行し,問題点を改修して,学部3年生のプロジェクトマネジメントの講義に供した. ロールプレイ演習中の学習者の行動を観察し,4段階の行動のレベルを表すルーブリックを開発し,学習者が獲得したヒューマン系スキルであるコミュニケーション、ネゴシエーション,およびリーダーシップの達成度を定量的に評価した.その結果,メンターあるいはアドバイザーとしてのソフトウェアエージェントの導入により,学習者のヒューマン系スキルに関する教育効果が高いことを確認し、ソフトウェアエージェントによるロールプレイ演習の有効性を示すことができた.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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