2011 Fiscal Year Annual Research Report
適応的学習を応用した学習支援システムの実用化にむけた総合的研究
Project/Area Number |
22500897
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Research Institution | Aichi Institute of Technology |
Principal Investigator |
中川 覃夫 愛知工業大学, 経営学部, 教授 (60076544)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 正治 金城学院大学, 生活環境学部, 教授 (30350953)
水谷 聡志 愛知工科大学, 工学部, 助教 (40469060)
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Keywords | 教育工学 / e-learning / 最適履修学生支援方策 / 確率過程モデル / 信頼性理論 |
Research Abstract |
本研究では,履修者のe-learningシステムの履歴(log)により,履修者が取り組んだ課題とe-learningシステムへのアクセス回数を基に,履修履歴の履修関数を想定し関数を調査する。さらに、信頼性モデルの解析の手法である確率過程モデルを適用して最適履修学生支援方策,最適履修学生支援時期・回数を解析的に導出した.本年度は,累積損傷モデルにおけるパラメータのマッチング方法において,実証分析と分析結果に大きな相違が生じた場合,e-learningシステムのアクセスによる知識修得変動に与える影響を他のモデルと比較検討することであるが,理論面の発展が重要であることから重点的に研究を推進した.特に,最適履修学生支援方策の導出において,履修者の知識修得変動過程に確率過程のクラスとして,履修者の知識習得変動過程を適用したモデルを考えた.これらの研究の最終目標である確率過程を応用した理論を教育現場で適応することを試行しようとしたが研究実施計画より遅れ気味であった.原因は教育機関の当該理論に適応する環境の準備について条件を満たす該当科目の担当者の意見を聞くことが極めて重要であると認識しているため,教育機関での調整が進展しなかったことによる. これらの最適履修学生支援方策を求める理論的側面の解析研究結果を積極的に内外の学会で発表を行った.具体的には,国外では,ICQR2MSE 2011, MMR2011, ISSAT International Conference,国内では,日本オペレーションズ・リサーチ学会,電子情報通信学会,教育システム情報学会などで研究発表を行った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
最適履修学生支援方策の導出のために知識変動過程を確率事象と捉え,それらを理論的に,解析的に分析に研究の主力を置いたために,当初の計画よりもやや遅れ気味であったが,理論面の適用においては多くの研究成果がえられた.
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Strategy for Future Research Activity |
理論モデルとシミュレーションシステム構築を主目的とし,確率モデルの構築・数値計算シミュレーションシステムの両面から研究を遂行する.その応用として,Study Support System(SSS)システムを構想する.構想システムは,適応的学習を基にしたStudy Support Systemの機能が有り,各機能間で情報を連携していく,その中で本研究は,最終段階でのStudy Support System Processingの機能を位置付ける。
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