2011 Fiscal Year Annual Research Report
多様な障害に対応した学習ソフトを作るためのアクセシビリティ機能ライブラリの研究
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22500903
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Research Institution | Sendai National College of Technology |
Principal Investigator |
竹島 久志 仙台高等専門学校, 情報システム工学科, 教授 (80216887)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金森 克浩 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所, 教育研修情報部, 総括研究員 (60509313)
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Keywords | 学習ソフト / アクセシビリティ / スイッチ入力 / スキャン操作 / Flash / 特別支援教育 / ICT活用教育 |
Research Abstract |
本研究の目的は、障害児・者を含めた多様な特性を有する学習者が利用できる学習ソフトを容易に開発できるようにするために、スキャン入力機能等を実現するためのアクセシビリティ機能ライブラリを開発することである。本年度は以下について実施した。 1.本研究成果を利用した学習ソフト制作講習会の開催(2回):1回目はマジカルトイボックス・イベント(2011年7月30日、東京)における体験セミナー「FLASHで教材を作ろう」(参加者6名)として実施した。2回目は、大阪支援教育研究会主催のICT活用プロジェクト夏期講座(8月16日、17日、大阪)において「クリック教材から選択教材へ~FIashでスキャン教材ソフトをつくろう~」(参加者9名)として1日講座を2日間実施した。参加者が容易に本研究で開発したアクセシビリティ機能ライブラリを利用して学習ソフトを作ることができたことから、本ライブラリの有用性が確認できた。 2.アクセシビリティ機能ライブラリの開発:昨年度および講習会等から得られた要望をもとに、アクセシビリティ機能ライブラリへの機能追加を7件実施した。 3.ライブラリ適用ソフト制作:本研究の成果を利用した学習ソフトとして、講座用のサンプルプログラム、「ビデオ選択ソフト」、「ドライブゲームソフト」を制作した。ドライブゲームについては、特別支援学校教員に試用してもらい意見および要望をを収集した。 4.学習ソフトのアクセシビリティ適用指針の検討:これまでに制作した学習ソフトおよびそれに対する評価をもとに、学習ソフトを開発する際に検討すべきアクセシビリティについて検討した。 5.研究成果の公開:Webページにおいて、講習会で利用したマニュアル、サンプルプログラム等を紹介した。また、研究成果を学会で発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
アクセシビリティ機能ライブラリの開発は順調に進んでおり、現状でもスキャン入力を実現できる学習ソフトを容易に制作できる。学習ソフト制作講座は平成24年度に計画していたが、平成23年度に前倒しで実施できた。一方、学習ソフトのアクセシビリティ適用指針については、検討を開始したばかりであり遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究の成果を利用した学習ソフトのサンプルソフトを充実させるために、特別支援学校教員に現場で利用可能なサンプルソフトの制作を依頼する。策定が遅れているアクセシビリティ適用指針の検討を推進するために、学会において研究発表を行う。
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Research Products
(3 results)