2010 Fiscal Year Annual Research Report
院内学級における同時双方向遠隔授業の実用的方法の開発
Project/Area Number |
22500906
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
山本 裕一 北海道大学, 情報基盤センター, 助教 (10240128)
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Keywords | 院内学級 / SNS / 遠隔教育 / テレビ会議システム |
Research Abstract |
病院内に設置された病気を持つ児童が療養しながら学習する教室において情報通信技術を活用することによりリアルタイムかつ等身大な映像により、対面性を高めた遠隔授業、異文化コミュニケーションを可能とすること、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を導入することにより教諭と入院児童、およびその家族、卒業した児童などに対するコミュニケーションの場とするともに、他の院内学級との連携の場を構築することを目的としている。 22年度においては、院内学級において、日常的に利用できるリアルタイムな映像を送受信するためのコミュニケーションシステムをPolycom・HDX7001により構築した。また、ベッドサイドティーチングを念頭において、モバイルコンピューティングを利用したノート型PCと小型カメラによりテレビ会議システムと連携できるシステムの検討を行った。 上記のシステムを用いて、院内学級と北海道大学北京オフィスとの間で遠隔授業を行った。本研究ではこの授業を「中国の文化を知ろう」プロジェクトと名づけ、数年間継続し、異文化理解・環境・コミュニケーション・各教科の発展的補完の総合的な取り組みとする予定である。 今年度においては、漢字・熟語の意味の相違や食文化の違いなどをクイズ形式で学びながら、異文化理解と自国文化の再認識、各教科の今後の学習の動機付けとなるべく授業を構築した。 なお、この授業の様子は実験的に国立特別支援教育総合研究所にも中継した。今後は同研究所の支援を得て、さらに他機関にも中継地点を増やしていき、ネットワーク上で壁を取り払ったオープンな学習スペース構築について、その意義や効果、今後の展望などについて検証する予定である。この他に、モバイルシステムを用いて、北海道大学博物館からの遠隔授業等も数度試行し、運用可能性を検討した。
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Research Products
(3 results)