2012 Fiscal Year Annual Research Report
メディア活用による授業実践力を形成する臨床型「校内授業研究方法」の開発
Project/Area Number |
22500907
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
浦野 弘 秋田大学, 教育文化学部, 教授 (50185089)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
南部 昌敏 上越教育大学, 学校教育研究科(研究院), 教授 (90143627)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 校内研修 / 実践知の伝承 / 現職教育 / 教師教育 / 教育工学 / 授業実践力 |
Research Abstract |
本研究は,「子どもの学力向上のキーは,教材そのものにあるのではなく,その教材を通していかに子どもに思考をさせるかにある」との認識にもとづく。教師の子どもへの働きかけが学力向上への基礎基本であり,多様な働きかけの可能性を有する「教育メディア」を活用した授業を実践できる教師集団の形成が,重要な課題であると捉え,1)ベテラン及び中堅の教師が授業,とりわけ,他者の授業における教育技術をどのように捉えているかという視点 2)子どもとの関わりを通して捉えた教育メディアの活用の方策 3)「校内授業研究会の活性化と授業実践力の向上を目指した教師の知の伝承」の方策 について提案し,授業改善に資することを目的としている。 本年度は,主に,①秋田,沖縄及び東京の小学校における校内研修会に継続的に参画,②保育園・幼稚園・小学校・中学校という15年間の子どもの成長という視点に立った一貫教育を考え,4校園の全教職員が一体となって取り組む授業研究を対象にした教職員の授業に対する省察 ③メディアを活用した授業改善の試みを通しての教師の気づき等について,実践的な試みを行った。 その結果,①付箋紙法による自律的な研修のためには,研修の視点やその方法について,段階的な課題の設定が教師の利用を促すことに効果的であることが確認できた。その一部を南部ら(2012)で報告した。また,②校種を越えて子どもの学びを語り合うための切り口として,「学び」「育ち」「心」という3つの課題別グループ編成が効果的であり,かつ付箋紙を用いた教師の気づきの提案がその後の議論を深めることに効果的であることが確認された。その一部を浦野・藤垣(2012)で報告した。③この教材開発の経緯及びそれに基づく子どもの変容を,担当した教師が追跡する実践を行い,その一部を浦野・加賀(2013)で報告した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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