2011 Fiscal Year Annual Research Report
数式処理システムを活用した自然科学教育eラーニングシステムの構築と教材の体系化
Project/Area Number |
22500917
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
中村 泰之 名古屋大学, 大学院・情報科学研究科, 准教授 (70273208)
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Keywords | eラーニング / 数式処理 / 教育工学 / 教材開発 / 自然科学 |
Research Abstract |
本研究では,Web上での数式の取り扱いに重点をおき,数式処理ソフトウェアを応用した,数式評価可能なオンラインテストを含むWeb教材を開発すること,および,それらを用いてサーバ上にシステムを構築し,CMSとの連携を実現することによる,自然科学系教育に有効なeラーニングシステムの開発を目的としている。 これらの目的の達成のため,昨年までに引き続き,イギリスのバーミンガム大学で開発された数学オンラインテスト・評価システムであるSTACK(System for Teaching and Assessment using a Computer algebra Kernel)の教材(オンラインテスト)の蓄積を行い,さらに,日本での利用を念頭においたシステムの改良を行ってきた。教材の蓄積については,より効率的に行うための,支援ツールの開発に着手し,プロトタイプを作成することができた。来年の公開に向けて準備中である。また,システムの改良として,数式処理ソフトウェアMapleを計算エンジンとするサーバソフトウェアMapleNetとSTACKを連携させるための,STACKのソースコードの改良を行ってきた。その結果,高度なグラフ描画を可能にするだけでなく,描画速度の向も達成することができた。 さらに,Webでのプリント教材配布を想定し,図入り文書を効率的に作成する KETpic(http://ketpic.com/)を効的に利用することのできるインターフェース作成に取り組み,3次元プロットまで可能にするインターフェースを開発した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
数式評価可能なオンラインテストを含むeラーニングシステムの開発は,STACKを利用し,日本での利用を想定した改良・開発は順調に進んでいる。教材(オンラインテスト)の体系化も残りの研究期間で完成の見込みである。
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Strategy for Future Research Activity |
数式評価可能なオンラインテストを含むeラーニングシステムの開発のベースになっている,STACKのバージョンアップが来年予定されているので,さらなる完成度を高めるために,新システムに対応したシステムを,本研究課題の中で完成させる予定である。
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Research Products
(12 results)