2011 Fiscal Year Annual Research Report
3種の遠隔ICTを用いた国際協力による小学校外国語活動の教員養成カリキュラム構築
Project/Area Number |
22500920
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Research Institution | Kyoto University of Education |
Principal Investigator |
佐々木 真理 京都教育大学, 連合教職実践研究科, 准教授 (00303925)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
守屋 誠司 玉川大学, 通信教育部教育学部, 教授 (00210196)
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Keywords | 遠隔教育 / 教員養成カリキュラム / 国際協力 / 小学校外国語活動 / タイ / ビデオ会議 / 遠隔ICT |
Research Abstract |
複数の遠隔ICTメディア(ビデオ会議・遠隔共描きボード・電子メール-ファイル添付など3種)をクロスメディアとして用い,タイの教員養成系大学との国際協力により小学校外国語活動の教員養成カリキュラムを構築することを研究の目的とした。 タイ・ラチャパット地域総合大学RU教育学部との国際協力により,小学校外国語活動について,教職を志す両国の大学院生・学部学生のための教員養成カリキュラムを,効果的に開発するシステムをどのように構築すればいいかを明らかにした。 本補助金で京都教育大学およびタイRU2拠点にビデオ会議システムを整備した。そして,教員養成カリキュラム開発のため,英語活動の実地・実験授業を遠隔共同学習で実施した。京都教育大学院生・タイRU大学院生・附属学校メンター教員らを研究協力者にして,国際的・組織的に研究推進した。ビデオ会議を用いた国際遠隔共同学習(小学校外国語活動)を5回実施した。 また,タイ・RUチェンマイ校教育学部大学院で,研究代表者が研究協力者の大学院生を対象に,多様な授業形態のシミュレーション演習を2週間実施し,授業形態に変化のあるカリキュラム開発技法や授業の分析について実地指導を行った。 現在の研究の進捗は,両国間でのカリキュラム開発・編成のやりとりや授業前後の児童の意識に関するデータを解析して,カリキュラム構築のプロセスを分析中である。 研究の成果として,両国間での指導の特徴がわかり新たなカリキュラム開発の示唆が得られた。 研究の成果は,日本教育工学会全国大会で報告した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
複数の遠隔ICTメディア(3種)をクロスメディアとして用い,タイの教員養成系大学との国際協力により小学校外国語活動の教員養成カリキュラムを構築することを研究の目的とした。 タイ・ラチャパット地域総合大学RU教育学部教員・院生・附属小学校のビデオ会議を用いた遠隔共同学習を継続でき,現地大学院での研究活動・講義などを通した国際相互協力により,小学校外国語活動の教員養成カリキュラムを構築することに着手できた。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の計画通り,今年度は,遠隔ICTメディア(ビデオ会議・遠隔共描きボード・電子メール-ファィル添付など3種)の3つめの「遠隔共描きボード」をビデオ会議を用いた遠隔共同学習に併用して,その投入効果を検討したい。 また最終年度であるので学会での研究発表,論文誌への投稿,電子版の研究成果報告書の作成に積極的に取り組みたい。
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Research Products
(8 results)