2011 Fiscal Year Annual Research Report
ハンズオン学習を伴うネットワーク技術学習用システムの開発
Project/Area Number |
22500921
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
大月 一弘 神戸大学, 大学院・国際文化学研究科, 教授 (10185324)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柏木 治美 神戸大学, 国際コミュニケーションセンター, 教授 (60343349)
康 敏 神戸大学, 国際文化学研究科, 教授 (60290425)
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Keywords | 教育工学 / e-ラーニング / 情報教育 / 高度職業人養成 / ネットワーク技術 |
Research Abstract |
Hands-on学習を伴うネットワーク技術学習用e-learningシステムの開発を行う。本システムは、(1)実際に利用者の利用しているネットワークを調査しながら学習する、(2)実際のネットワークの状況を学習画面上に図示する、(3)学習者の理解レベルや機器の操作内容、学習したい内容などに応じて表示画面・表示情報を切り替える、という特徴を持つ。 平成23年度は、ネットワーク機器の様々な情報の中から学習目的に応じた情報を選択することにより、多角的なネットワーク図を表示するための機能の開発を行った。 図の作成者が意図した図を作成する場合、意図に応じたいくつかの作図パターンを組み合わせることによって図を作成していることに注目した。そこで、提案する方式では、それらのパターンを関数で表現し、関数の論理式を用いて,組み合わせを表現する。関数の出力結果は2値データの集合となっており、関数の演算は2つの関数の出力結果の個々の要素ごとに論理演算を行うことで実現する。 準備する関数は,学習目的をいくつかのグループに分類し、グループごとの特徴に沿って,必要な関数を決定した。 提案手法を用いることによって,ネットワーク図作成者は,関数の演算式を表記するのみで、自動的に作成者の意図したネットワーク学習図を作成することが可能になった。提案手法の関数表現は、関数の利用に熟達した人でないと利用が困難であるが、来年度開発予定のユーザーインターフェイスと組み合わせることで、学習者や教員が自在な学習図を作成できるようになると考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
23年度は、本研究における骨格となる多角的なネットワーク情報の選択のためのAPIを開発できた。同APIの開発により次年度以降のシステム開発が順調に進められると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
23年度に作成したAPIを基にe-learngシステムの完成を目指す。
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Research Products
(2 results)