2010 Fiscal Year Annual Research Report
北東アジア地域における遠隔教育の制度的設計および教育開発に関する研究
| Project/Area Number |
22500923
|
|---|
| Research Institution | Tottori University |
|---|
Principal Investigator |
永松 利文 鳥取大学, 大学教育支援機構, 准教授 (30300198)
|
|---|
| Keywords | 北東アジア / 高等教育 / 教育開発 |
|---|
| Research Abstract |
平成22年度においては、本研究の基盤的情報の収集と分析、ソフトウェアや情報分析ツールの整備、および調査とそのレビューを中心的に展開した。
まず、日本を含む北東アジア地域の高等教育事情に関する文献の収集とその分析を行い、本研究の方向性と調査ポイントを明確にした。本研究は、国際的なスキル、とくに同地域の言語力を必要とするため、本学に在籍する大学院生(韓国籍)を雇用し、文献の翻訳や後述する韓国大学の訪問の際、通訳など研究補助として雇用した。
情報分析の結果、具体的な調査活動として計画書に記したように、本学の協定大学である江原大学校(韓国・江原道)が適当でると判断し、9月に現地調査を行い、同大学の遠隔教育施設の視察や技術者に対するインタビューを実施した。くわえて、国際戦略担当部長に対するインタビューも実施し、韓国の大学が国を挙げて、国際競争力を高めるため、高度人材育成に努めている点を確認した。これらの知見は日本の高等教育政策に多大な影響を及ぼすと推察できる。一連の調査の結果、韓国の一般的高等教育機関における遠隔教育の技術動向や高等教育政策との関連性などが判明し、予定通りの成果を達成することができた。
また、平成23年3月に、米国で開催された国際高等教育に関する学会(ANNUAL MULTIDISCIPHNARY CONFERENCE)において報告を行い、平成22年度の本研究のレビューとした。
|
