2011 Fiscal Year Annual Research Report
マルチメディア外国語教材と学習者のインタラクションに関する言語行動学的研究
Project/Area Number |
22500926
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
李 相穆 九州大学, 言語文化研究院, 准教授 (60400298)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
曹 美庚 阪南大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (30351985)
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Keywords | マルチメディア / MPEG-7 / 外国語教育 / 辞書情報 / 日本語教育 / 視覚化 |
Research Abstract |
本研究の目的はマルチメディア外国語学習教材の学習効果を検証し、それに対する学習者のインタラクションパターンを分析することで、マルチメディア教材が備えなければならない要素と学習者に求められるインタラクションを特定することである。研究期間22年から24年の中の平成23年度は以下の「日本語教育現場でのマルチメディア教材利用」に重点を置き研究を進めてきた。 1.存在場所につく二格の習得、 存在を表わす場所につく二格と範囲限定を表わすデ格の発達過程を明らかにした。 2.教員養成に求められる日本語教師とは 日本語教師に共通して求められるものは何かをPAC分析(内藤2002)を用いて調査を行った。その結果、三つの共通点が見られた。第一に、一つの言語としての日本語に対する分析能力と言語知識、第二に、幅広い教養・知識、第三に、教師としての人格・人間性が求められているということが明らかになった。 3,辞書情報の効果的な視覚化と今後の展望 辞書を単なる語彙や文法事項の情報源という意味だけではなく、学習者が語の意味を参照しながら実際の使用場面における活用にまで導くツールとして考えている。そして紙面の制約を受けないオンライン・モバイル辞書の可能性についても概観した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画書に示した開発手順にそっておおむね順調に進んでいると判断している。外国語学:習者を対象とした評価実験がやや遅れているが、研究最終年度である平成24年度の早い時期に実施することを予定している。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究では日本語学習者を対象とした教材開発、モデルの構築を主に行ってきた。しかし、本研究により明確な学問的な意義を持たせるために日本語だけでなく外国語教育全般に応用できる理論の構築が必要に思われる。そこで、日本での韓国語教育、英語教育対象者も視野に入れ、実験デザインとモデルの再構築、教材開発を行う予定である。
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Research Products
(5 results)