2012 Fiscal Year Annual Research Report
地域協働シニア層向け鑑賞型エコ・ミュージアム教材コンテンツの開発
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22500928
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
中村 隆敏 佐賀大学, 文化教育学部, 准教授 (70509786)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 立体視映像 / 教材コンテンツ / eラーニング / エコミュージアム / 地域協働 / 鑑賞型コンテンツ |
Research Abstract |
本研究は、鑑賞型HD動画による伝統工芸や地域文化教材を作成し、主にシニア層を中心に知的欲求を満足させる 質的に高度な内容が特徴である。本研究では、ナラティブ(物語性)な芸術性を持ち学習者を飽きさせない質的に高度な鑑賞型学習コンテンツをハイビジョン画質のデジタルシネマと3D立体視を基にした技術で芸術的構成面と技術的構成面を持ったサンプルモデルを構築した。 さらに、そのコンテンツを伝統産業や環境・地域教育に注力しているモデル地区と連携し、シニア層向けの鑑賞型学習デザインとエコミュージアムによる体験型学習により複合的で効果的な活用法を検討した。 24年度は、23年度に続き新たなサンプルコンテンツ素材を作成した。具体的には自治体や市民と共に協働で作成した「3D立体視撮影と3DCGによる産業遺産アーカイブス」である。貴重な戦時中の歴史的位置づけが研究されている造船所跡地が危険防止のため撤去された。撤去前にアーカイブスすることの許可を得て当時の従事者へのインタビューを収録し、産業遺産としてのナラティブな立体視ハイビジョン鑑賞型映像を作成した。さらに過去の図面から操業時の3DCG映像を作成し、撤去前の建造物と立体視で照らし合わせることで学習者の意識付けや動機付けを誘因するシステムモデルを開発できた。 さらに、地域で学習体験や地域づくりを実践するNPO団体を立ち上げ、アートイベント等でシニア層向けのエコミュージアム・ツーリズムのコンテンツとして鑑賞してもらうことができた。また、コンテンツデザイン系の国際学会でも発表する事ができ、実際に展示したコンテンツを鑑賞してもらう機会を得ることができた。 伝統工芸や産業遺産等、シニア向けの教材コンテンツは全国各地で作成できるシーズである。これらを立体視や高解像度の映像により付加価値を高める事で知的欲求をさらに満足させる質の高い教材作成が可能となる。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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