2011 Fiscal Year Annual Research Report
テーラリング手法を基盤としたリメディアル教育支援システムの開発
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22500932
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Research Institution | Prefectural University of Kumamoto |
Principal Investigator |
小薗 和剛 熊本県立大学, 総合管理学部, 准教授 (30381015)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三浦 章 熊本県立大学, 総合管理学部, 教授 (10508782)
飯村 伊智郎 熊本県立大学, 総合管理学部, 教授 (50347697)
上拂 耕生 熊本県立大学, 総合管理学部, 准教授 (40405569)
望月 信幸 熊本県立大学, 総合管理学部, 准教授 (60508787)
河村 洋子 熊本大学, 政策創造研究教育センター, 准教授 (00568719)
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Keywords | 学習環境 / テーラリング / リメディアル教育 / 教育工学 / システム開発 |
Research Abstract |
本年度は,前年度に引き続き学習者のデータを収集するとともに,蓄積されたデータを分析・考察し,システム開発に活用した。特に,データベース構築段階で,得られたデータを整理し,テーラリング手法を最適なモデルとしてシステム上に実現した。その際,主要な理論を組み合わせて作られたI-Change modelを適用し,WEBベースのシステムとして開発した。また,テーラリング手法を基盤とした各種システム開発の指標となるよう,開発のポイントを整理し,設計をはじめとした開発プロセスの取りまとめをおこなった。また,下記項目について目標を設定し実施した。各項目について,開発・評価・改善のプロセスを実施し,取り組みの推進ならびにシステムの改善を行っている。 (1)リメディアル教育の継続 入学前教育ならびに初年次教育を継続的に実施し,学習者の特徴に関するデータの蓄積を行った。 (2)テーラリング手法導入に関する評価と改善 前年度に作成したテーラリングシステムを,本学学生を対象に試行的に利用し,初年次学年におけるテーラリング手法の影響ならびにその結果を評価した。その結果を受け,リメディアル教育におけるテーラリング手法の効果的な運用を目指し改善を実施した。 (3)システムの形成的評価ならびに改善・開発推進 上記(2)と並行して,システムのテストを実施し,その結果について評価を行った。評価をもとに,システムの改善ならびにさらなる開発の推進を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
交付申請時の目標と照らし合わせて,ほぼ予定どおりの開発ならびに評価についての結果が得られた。さらに,評価をもとにした改善も順調に椎移している。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究の推進については,システム開発ならびに各種調査の結果を総括し,リメディアル教育をはじめとした高等教育展開時におけるテーラリング手法の位置づけおよび有用性を明らかにすることを目的とする。 また,各関係学会等においてその成果を報告し,本取り組みの目指す初年次教育へのテーラリング手法の導入を広く情報発信していく予定である。
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