2011 Fiscal Year Annual Research Report
科学能力とコミュニケーション能力育成のための教育および教育支援の研究
Project/Area Number |
22500940
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
秋山 仁 東海大学, 教育研究所, 教授 (00096942)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
酒井 利訓 東海大学, 教育研究所, 教授 (20267842)
桑田 孝泰 東海大学, 教育研究所, 教授 (70307677)
瀧川 洋二 東海大学, 教育研究所, 教授 (30436597)
鈴木 広子 東海大学, 教育研究所, 教授 (50191789)
COLLINS Peter 東海大学, 教育研究所, 准教授 (10307241)
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Keywords | 教師教育 / 教員研修 / 教育支援 / 科学能力 / コミュニケーション能力 / 授業開発 / 教材・教具 |
Research Abstract |
「教材・教具の活用」に関する研究の一環として,数学では,「普段の授業で活用する教材・教具の開発」および「中学生・高校生がグループ活動として取り組むプロジェクト学習課題の開発」に取り組み,これらについての実践面での研究も行われた。プロジェクト学習課題については,多面体に関する最新の研究成果を踏まえた課題や教具などの開発が行われ,成果の1つを論文にまとめた。理科では,生徒が主体的に学びにかかわれる教具を多数開発した。この開発は、生徒や教師にとって,自身の実験開発のモデルとなるので,教師,生徒が知識だけでなく,新しい工夫のしかたを学ぶことにつながった。 教材・教具や授業計画等を現場に還元し,実用化するための「教育支援システム構築」という課題に関しては,個の研鑽を目的とする個人教員研修会(数学・理科・英語)う実施校における各教科(数学・理科・英語)の教員全員が参加する教員研修会(2校で実施),研修会の成果を活用した地域連携教育改革プロジェクト(2校)を実施した。研修会およびプロジェクトを通して,平成23年度は、1)各学科の教員が全員で1つの授業をつくることを通して,教員間の関係性を強化するとともに教育改革に対する教員全員の士気を高める;2)地域(福岡県宗像市)の教育機関および企業と協力して地域の住民のためのサイエンス・イベントを開催し,学びの喜びを共有する,という経験をすることができた。サイエンス・イベントは宗像市長が大会委員長を務め,当研究組織メンバーの支援のもと,付属第五高校(福岡県)が中心となって運営された。期間中3000人近くの来場者があり,地域の人材の育成にも寄与するものとなった。また,当研究組織メンバーは,3月には石巻で被災地支援の実験ショーなどを行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
教材・教具・実験や授業計画などが豊富に開発され,各種研修会を通して付属高校・中学校の教員に提案したり,SSH,SPPなどの講座内容に反映できた。理科実験については,地域イベントを通じて広く社会にも還元されてきた。教員支援システムの構築に関しては,「理論-教材・教具-研修/授業の試行的実践」という流れの中で、学習者の主体性と学びの喜びを引き出す授業設計の研究や成果の教員間での共有ができるようになった。
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Strategy for Future Research Activity |
教材・教具や授業計画の実践的な研究を継続しつつ,その成果や開発のノウハウを現場に還元し,実用化するための教育支援システムについて,さらに研究を進める。そのために,新たに付属第三高等学校(長野県)を支援対象校とする。
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Research Products
(19 results)