2011 Fiscal Year Annual Research Report
電子黒板を活用して学習者同士が学び合うデジタル教材の開発と指導方略の導出
Project/Area Number |
22500941
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Research Institution | Musashi University |
Principal Investigator |
中橋 雄 武蔵大学, 社会学部, 教授 (80389064)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺嶋 浩介 長崎大学, 教育学部, 准教授 (30367932)
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Keywords | 教育工学 / 電子黒板 / 実践研究 / 教材開発 / 指導方略 / 協働教育 |
Research Abstract |
本研究の目的は、複数の学習者が思考を可視化・共有して学び合う、協調的な問題解決学習を支援する電子黒板用デジタル教材を開発し、それを用いた実践の指導方略を明らかにすることである。平成22年度は、電子黒板で学習者が学び合う活動が有効な学習場面・それに必要な教材を明らかにすることを目的として研究を進めてきた。 それを受けて平成23年度は電子黒板用デジタル教材を制作し、それを用いた実践の指導方略を明らかにすることを中心に取り組んできた。平成22年度に整理した指導案と必要とされる教材の要件に基づき、寺嶋が中心となって電子黒板用デジタル教材を制作した。教材は教師と協議しながら開発し形成的な改善を行った。タッチ型インタフェースをなど活かし、印をつけたり、動かしたりできる電子黒板の特徴が活かされるものになるよう配慮した。 さらに、教材を用いた実証授業を行った。具体的には、電子黒板とデジタル教材を用いた授業で、どのような相互作用が生じるか参与観察・ビデオ記録を行い、発話と行動を書き起こして分析する質的研究を行った。その結果として教師の指導方略を導出することができた。この調査は、中橋が中心となって行った。なお、実践された授業の計画については、連携研究者として中川が助言を行った。 こうした成果は、学会口頭発表、学術雑誌による報告にとどまらず、図書、講演、教員研修セミナーなどにおいて報告してきた。得られた知見は、学術的な価値のみならず、実践に役立つものとして現場の教師に受け入れられることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画していた教材の開発、実証授業、実践研究を行うことができ、本研究は、おおむね順調に進展しているといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、教材と実践モデルの普及と検証に関わる研究を推進する。具体的には、教材と実践モデルを公開するWebサイトを構築して、実践者が活用できるようにする。また、セミナー等において普及促進を行う。
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Research Products
(14 results)
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[Presentation] What Do Interactive Whiteboards and Tablet PCs Bring to a Classroom?2011
Author(s)
Tadashi Inagaki, Hitoshi Nakagawa, Masuo MUrai, Masayuki Shimizu, Yu Nakahashi, Takayuki Uchigaito, Tomohiro Yamamoto, Kazutaka Kurihara, Shoichi Futaki
Organizer
ED-MEDIA2011 World Conference on Educational Multimedia, Hypermedia & Telecommunications
Place of Presentation
Lisbon, Portugal
Year and Date
2011-06-30
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