2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22500946
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Research Institution | Osaka Electro-Communication University |
Principal Investigator |
植野 雅之 大阪電気通信大学, 総合情報学部, 准教授 (50300348)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
蘆田 昇 福井工業高等専門学校, 電子情報工学科, 教授 (10202615)
木田 豊 京都嵯峨芸術大学, 芸術学部, 教授 (20514590)
和田 慎二郎 プール学院大学短期大学部, 秘書科, 准教授 (70321114)
上田 和浩 大阪電気通信大学, 総合情報学部, 教授 (50388394)
金村 仁 大阪電気通信大学, 総合情報学部, 准教授 (70440956)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 学習環境 / 造形教育 / トレーニングゲーム / コンピュータグラフィックス |
Research Abstract |
本研究の目的は,3DCGの本来の造形の可能性を引き出すことのできる新世代のクリエータを育成する造形教育をおこなうため,我々が過去に開発したO3Logo,O3Artをベースに造形教育をおこなう環境を開発すること,また,このような造形環境で必須となる3次元仮想空間における認知操作の効果的なトレーニングを目指して,ゲーム的なトレーニングの可能性と有効性を調べることである. 当該年度の計画としては, (1)造形タートルにセンサーやエージェント的な判断能力を持たせた新たなシステム造形機能のいくつかについて,予備実験をおこない,ユーザビリティ評価,運用の試験をおこなう.(2)トレーニングシステムの予備実験・検証実験を実施する.ゲーム実施時のエラーのフィードバック方法の検討とユーザビリティの評価,トレーニング効果の検証をおこなうために,様々な組み合わせによるトレーニングゲームを実際に少人数に実施する.(3)トレーニングゲームのトレーニング効果を検証する実験を引き続きおこなう.具体的には,3次元造形に関する様々なレベルのユーザーを集めて,トレーニングゲームを一定時間実行させた上で,学習効果を評価する評価実験をおこなう. の3点であった. (1)については,最終的な実装には至っていないが,機能の検討,インタフェースモデルの構築までは完了し,国内の研究会での報告もおこなっている.(2)については,一定程度,実験を実施し,データの収集と蓄積をおこなった.しかし,これらのデータはかなり長い操作系列についてのデータであり,これを分析するためには,個々の操作単位におけるデータに対する精度の高い分析をおこなった上で分析を進める必要性が出てきた.このようなデータを収集し,蓄積している.(3)に関する評価実験の結果については,研究発表を準備中である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
実験システムの整備の遅れが響いている.また,実験の実施及び,実験データの処理に多くの時間を使用してしまっており,成果につなげることがうまくできていない.
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Strategy for Future Research Activity |
本研究で構築したトレーニングシステムの効果を証明するための実験を実施し,可能な範囲でこのシステムの有効性を証明していきたい.ただ,最終的ゴールであるトレーニング効果の学術的実証ということを考えると,これまで小規模でおこなってきた実験の数倍の実験を積み重ねる必要があり,本助成の範囲内では難しいと思われる. 一方でシステム開発ベースのエージェント技術を用いた造形機能については,最低限のユーザビリティ実験のみで済むため,短期的な成果には結びつきやすいと考えられ,こちらの方でもある程度の成果を狙っていくつもりである.
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Research Products
(6 results)