2010 Fiscal Year Annual Research Report
小・中・高・大を連携する「情報関連科目」支援システムの開発と評価
Project/Area Number |
22500948
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Research Institution | Kio University |
Principal Investigator |
西端 律子 畿央大学, 教育学部, 准教授 (20249816)
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Keywords | 教科「情報」 / 情報とコンピュータ / 学習指導要領改訂 / 教員免許 / 教員採用試験 / ソーシャル・メディア / 総合的な学習の時間 / 教員養成 |
Research Abstract |
今年度の主たる成果は以下の5点である。(1)高校「情報亅の出版されている全教科書、中学校「技術・家庭科」の全教科書および関連科目の教科書(たとえば、国語表現など)の分析を行い、「情報関連科目」がどの教科でどのように教えられるべきかを明らかにしたこと(2)小学校・中学校・高等学校の学習指導要領を分析し、「情報」および「情報モラル」がどのように取り扱われているかを確認し、旧学習指導要領での取り扱い方との比較を行ったこと(3)小学校におけるコンピュータ利用の実態について、茨城県、奈良県、大阪府の小学校でフィールドワークを行い、(1)個別の視聴覚教育として(2)電子黒板と連動して(3)地域や保護者との連携を意識したソーシャル・メディアとしての3つの使い方があることを明らかにしたこと(4)高校「情報」の教員養成の実際を明らかにし、学生の学力不足、出身校ですら教育実習を引き受けていただけない実情、「情報」以外の免許を必要とする教員採用試験、高校「情報」と中学校「技術・家庭科」の両方の教員免許を取得できる大学が非常に限られている状況、など、様々な課題を明らかにしたこと(5)教材や指導案を共有するクローズドシステムを開発し、一部試行を始めたこと これらの成果は、小学校、中学校、高等学校、大学の「情報関連科目」の連携を図る上では欠かせない基盤となる。また、twitter、 facebook、 Ustreamなどのソーシャル・メディアを用い、成果の一部を公表するとともに、この「共同体」への参加を随時呼びかけている。
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Research Products
(3 results)