2012 Fiscal Year Annual Research Report
学生間コミュニケーションを活性化するシステムを核としたキャリア形成支援プログラム
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22500953
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Research Institution | 自由が丘産能短期大学 |
Principal Investigator |
豊田 雄彦 自由が丘産能短期大学, 能率科, 教授 (80331411)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 美香 自由が丘産能短期大学, 能率科, 准教授 (70259034)
石嶺 ちづる 自由が丘産能短期大学, 能率科, 講師 (80551655)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | キャリア教育 / 勤労観 / 職業観 / 就職活動体験 / テキストマイニング |
Research Abstract |
本学においては2007年度よりキャリアガイダンスツールの一つとして学生に「就職活動体験記」の記述を求めてきた。この間にリーマンショック、東日本大震災という雇用情勢に大きな影響をおよぼす出来事を経て、学生の記述する内容にも変化が見られるようになった。本研究ではテキストマイニングを用いて、「就職活動体験記」の主題の変化を経年的かつ数量的に把握するとともに、記述されたキーワード、特に職業観・勤労観に関わるものの変化を観察した。記述からは逼迫した雇用情勢の中での就職活動体験が職業観・勤労観に現実的な変化をおよぼすことが把握できた。厳しい経験が将来の「生きる力」に繋がっていくと予想される記述を体験記の中に見ることができ、たとえば「幅広く」という単語が出現するのは、2009年度に7件、2010年度~12年度にそれぞれ5件であるが、2008年度以前の記述には見られない。同様に「視野」という語も2007年度は3件、2008年度は10件、2009年度は60件、2010年度は60件、2011年度は40件、2012年度は49件と2009年度を境に急増している。「視野」という単語についてはほとんどが「を広げて」、「に入れて」という語と共起しており、就職活動に直面して考え方に柔軟性が出てきたことを示している。 インターンシップなどの啓発的体験や課題解決学習などを通して職業観・勤労観を育成することが考えられるが、就職活動そのものも職業観・勤労観の育成に大きな役割を果たしていると考えられる。あわせて記述内容の変化から今後のキャリア教育のポイントになる基礎的スキルの重視や失敗体験の体系的な伝承などの提言を行った。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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