Research Abstract |
本研究の目的は,一斉授業を基本としたプログラミング教育の学習効果を上げるために,LMS (Learning Management System)であるMoodle上でeラーニングと協調学習を行う学習環境を開発し,一斉授業,eラーニングによる個別学習,相互評価や問題作成を行う協調学習をブレンドした授業の効果を明らかにすることである. 平成22年度は,本研究の基盤となる相互評価を行うための協調学習環境および学習者が問題(eラーニングの形成的テスト)を作成するための協調学習環境を試作した.また,学習者が形成テストであるプログラム穴埋め問題を容易に作成できる環境を作成し,その形成的テストの活用について検討した(新開純子,早勢欣和,宮地功:Moodleにおけるプログラム穴埋め問題の生成と活用に関する検討,電子情報通信学会技術研究報告ET2010-42,pp,7-10(2010)). 一方,効果的なブレンド型プログラミング教育を設計・実践するために,自作の学習支援システムとeラーニングをブレンドしたプログラミング教育を実践してその効果を明らかにした(新開純子,宮地功:学習支援システムとeラーニングをブレンドしたプログラミング教育,日本教育工学会第26回全国大会講演論文集,pp.789-790(2010)). 今後は,試作した協調学習環境をMoodle上で実装し,評価実験を行い,学習環境を改善する.さらに,授業実践を行い,プログラミングの学習効果を高める要因を明らかにする.
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