2010 Fiscal Year Annual Research Report
宇宙科学教育のための、多次元宇宙科学データ閲覧・解析システム構築
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22500958
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Research Institution | Japan Aerospace Exploration Agency |
Principal Investigator |
三浦 昭 独立行政法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究所, 助教 (40280557)
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Keywords | 教材情報システム / 宇宙科学 / 可視化 / 中等・高等教育 |
Research Abstract |
本課題で目指すシステムは、宇宙科学データの簡易閲覧・解析環境を集約し、多次元観測データを可視化・可聴化して提供するものである。これはデータ解析の敷居を下げ、より広範囲のユーザに最新の宇宙科学データや解析環境を提供できるものである。 まずは対象となる宇宙科学データの系統的特徴量抽出を行い、利用者が容易に観測データの特徴を認識し、検索できるようにすることを目指し、平成22年度には、宇宙科学データの特徴量分析及び可視化・可聴化ツールの構築を開始した。 X線天文衛星では「あすか」の観測データの特徴量抽出・可視化に着手した。22年度は、典型的なパルサーの特徴抽出を検討した。特徴抽出にあたっては、結果のみでなく、抽出(解析)過程も可視化できるものとした。抽出された特徴量が類似現象を探す手助けとなるばかりでなく、研究者向けの解析ツールや手順書等でブラックボックス化された解析過程も映像で追体験することにより、天文データ解析の入門者にとって理解の一助となることが期待される。 「あけぼの」の電波観測データについても可視化・可聴化のツール構築を開始した。広い周波数帯域に渡って観測された電波強度を時系列に沿って可視化・可聴化するものであり、直観的な現象把握が容易になると期待される。 いずれのケースも、実際の宇宙科学データを映像化して提示することで、学生等に限らず、一般の方にも宇宙科学の醍醐味をご覧頂けるものとなる。
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Research Products
(4 results)