2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22500972
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
斉藤 了文 関西大学, 社会学部, 教授 (60195998)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 敬介 九州大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (60191582)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 人工物 / 技術論 / 倫理 / 限定合理性 / 法人 / 社会システム |
Research Abstract |
現場の科学技術の在り方を基にして、技術論をつくることを試みた。 そのために、平成24年度は、関西工学倫理研究会を5回開催した。2012年5月19日の第45回研究会では、技術者である坂戸瑞根氏に企業内技術者について聞いた。7月7日の第46回研究会では、大西正曹関西大学社会学部教授の中小企業の話とと後藤芳一教授のニーズ型社会の話を聞いた。9月29日の第49回研究会では、藤田政博准教授に法と心理学入門について話を聞いた。10月27日の第48回研究会では、技術者の佐田守弘氏に食品安全について、機械技術者の永井將氏に原子力発電の問題を聞いた。そして、12月15日の第49回研究会では、斉藤了文が「人工物という観点での技術論」について話し、法学者の吉良貴之氏に科学技術と法について話しを聞いた。このように多彩な公開講演会を催すことを通じて、研究を進めていった。 その成果は、紀要に発表した二つの論文となっている。一つは、「人工物の観点での技術論」であり、もう一つは、「福島原発事故を受けて、工学部の学生が知っておくべき、社会と技術の関わり」である。 人工物の特異性を基にして、技術論をつくる場合には、情報と法人というさらに奇妙な人工物を考慮する必要があるというのがここでの結論となっている。このように、ある程度の見通しが得られてきた。 なお、応用哲学会第4回大会、第5回大会、STS学会のワークショップで研究発表を行い、さらに、日本機械学会の定時総会で基調講演「ものづくりと哲学、そして社会システム」を行った。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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