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2010 Fiscal Year Annual Research Report

広域テフラを利用した先史時代の地磁気永年変化曲線の確立

Research Project

Project/Area Number 22500976
Research InstitutionUniversity of Fukui

Principal Investigator

藤井 純子  福井大学, 教育地域科学部, 助手 (50228946)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 山本 博文  福井大学, 教育地域科学部, 教授 (50240122)
Keywords古地磁気測定 / 地磁気永年変化 / 姶良Tnテフラ / 大山倉吉テフラ / 阿蘇4テフラ / 定置温度 / 岩石磁気的分析 / チタノマグネタイト
Research Abstract

(1) 福井県丹生山地の姶良Tnテフラと大山倉吉テフラを挟む河岸段丘堆積物からの連続試料の古地磁気測定結果を整理し,5万年前から2万年前までの地磁気永年変化を明らかにした(藤井ほか,2010)。偏角変化には2万年周期と3500年周期が,伏角変化には2万年周期,7400年周期と5500年周期がみられた。この永年変化では,偏角の変動幅は25゜Wから10゜E,伏角のそれは35゜から60゜であった。これまでの福井県内の古地磁気測定結果からは,過去10万年間の地磁気永年変化は,本研究で明らかにした変動幅の範囲内であったと推定される。
(2) 福井大学でこれまでに採取したすべての広域テフラについて岩石磁気的分析(熱磁気天秤を用いた熱磁化曲線,MPMSを用いた低温磁気特性,およびIRM獲得曲線)を進めている。ようやく姶良Tnテフラの分析がほぼ終了し,同テフラはX□0.4のチタノマグネタイトが主な磁性鉱物であり,副次的にX□0.1のチタノマグネタイトが含まれていると結論できた(鳥居・藤井ほか,2011)。ただし,1/3近くの試料には上のチタノマグネタイト以外の磁性鉱物の存在も示唆されたが,これらはテフラ堆積時のコンタミネーションによるものと推定される。
(3) 最近になって山口県の阿蘇4火砕流堆積物はAso-4-I,Aso-4-II,Aso-4-III,Aso-4-IVの4部層に細分された。その区分の論拠としての定置温度(藤井ほか,2008)の違いが注目されているため,同火砕流堆積物から新たに試料採取を行い,熱消磁方による定置温度の推定を実施している。これまでの推定結果はAso-4-IIが500℃,Aso-4-IVは400℃となっている。またAso-4-IIIは残留磁化そのものが不安定で定置温度は推定不能であった。

  • Research Products

    (2 results)

All 2011 2010

All Journal Article (1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] 福井県丹生山地の河岸段丘堆積物の古地磁気2010

    • Author(s)
      藤井純子・山本博文・島田千尋・中島正志
    • Journal Title

      福井大学地域環境研究教育センター研究紀要「日本海地域の自然と環境」

      Volume: No.17 Pages: 45-56

  • [Presentation] 広域テフラの磁気的対比のための基礎的研究:ATと入戸火砕流2011

    • Author(s)
      鳥居雅之・藤井純子・山本友里恵・中島正志
    • Organizer
      平成22年度高知大学海洋コア総合研究センター全国共同利用研究成果発表会
    • Place of Presentation
      高知大学海洋コア総合研究センター
    • Year and Date
      2011-03-01

URL: 

Published: 2012-07-19  

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