2012 Fiscal Year Annual Research Report
p53によるDNA修復遺伝子MUTYHの発現制御と細胞死における役割の解明
Project/Area Number |
22501014
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
岡 素雅子 九州大学, 生体防御医学研究所, その他 (80467894)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中別府 雄作 九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (30180350)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ゲノム / 酸化ストレス / シグナル伝達 / がん |
Research Abstract |
p53が劣性遺伝性大腸腺腫症の原因遺伝子MUTYHの転写を促進することにより、細胞死の誘起および突然変異蓄積の抑制を介して発がんを抑制する事を明らかにする。 ① p53応答配列の確認:HCT116細胞はミスマッチ修復酵素MLH1発現が欠損しており、この欠損がp53発現の安定性に影響する可能性が国外の報告から示唆されたためp53野生型HCT116および MLH発現HCT116+Chr3細胞を用いてクロマチン免疫沈降を行った。MUTYH遺伝子上に3カ所のp53応答配列の候補を同定した。次に候補p53応答配列を含むプロモーターレーポーターコンストラクトを作成し、p53欠損H1299細胞あるいは野生型HCT116、HCT116+Chr3細胞に導入、ルシフェラーゼアッセイを用いて配列の機能性を解析した。1カ所のp53応答配列を同定した。さらに応答配列の一部に変異をもつコンストラクトの導入によりルシフェラーゼ活性が消失したことから、同定したp53応答配列の特異性を確認した。 ② p53制御によるMUTYH依存性細胞死制御機構:HCT116、HCT116+Chr3細胞を用いて、我々が報告した核あるいはミトコンドリアDNAに蓄積した酸化障害が誘起する二つの細胞死経路を、PARP、カルパインの阻害剤を用いて解析した。これらのヒト大腸がん細胞株では、ミトコンドリアDNAに酸化障害が蓄積し誘導される細胞死経路が観察されず、核DNAの酸化障害が引き起こすPARP依存性細胞死経路が主に起動されることを明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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