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2010 Fiscal Year Annual Research Report

がん治療法確立にむけたがん幹細胞と胚性幹細胞に共通する腫瘍性維持の分子機構解明

Research Project

Project/Area Number 22501017
Research InstitutionSaitama Medical University

Principal Investigator

西本 正純  埼玉医科大学, 医学部, 講師 (00265406)

Keywordsがん幹細胞 / 胚性肝細胞 / UTF1
Research Abstract

UTF1と腫瘍性との関連を調べるために、まず腫瘍組織あるいは腫瘍組織より樹立された細胞株について、UTF1の発現の有無を調べることとした。その結果UTF1が発現しているgerm cellに由来したgermcell tumorといったものに、UTF1が発現していることに加え、意外なことに本来UTF1が発現していない組織に由来したneuroblastomaやbreast cancerにおいても、UTF1が発現していることが確認された。なかでもneuroblastomaの場合、cancer stem cellと考えられる細胞において発現していることが確認された。さらにbreast cancer由来の細胞株であるMCF7においてもUTF1の発現を示唆するようなデータが得られ、以上の結果より、UTF1の異所的発現がcancer stem cellの性質維持に重要な寄与をしている可能性が強く示唆された。この結果をもとに、本来はUTF1が発現していない細胞でUTF1が異所的に発現することで、腫瘍性を獲得する可能性について検討するために、UTF1が発現しておらず、また腫瘍性の性質の一つである足場非依存的増殖が出来ないが、不死化はされている、マウス繊維芽細胞由来NIH3T3株に、UTF1を異所的に発現させたような細胞株を樹立した。またこのときポジティブコントロールとして、すでに腫瘍性獲得に関与することが知られているERasを異所的に発現させた細胞株も樹立した。今後はこれらの細胞株を用い(1)増殖速度の変化(2)足場非依存的増殖能(3)SCIDマウスへの接種による腫瘍形成能について調べていく予定である。

  • Research Products

    (2 results)

All 2010

All Presentation (1 results) Book (1 results)

  • [Presentation] 胚性幹細胞における時計遺伝子の転写とクロマチン状態の関連について2010

    • Author(s)
      西本正純
    • Organizer
      第33回日本分子生物学会
    • Place of Presentation
      神戸
    • Year and Date
      2010-12-07
  • [Book] 新遺伝子工学ハンドブック2010

    • Author(s)
      西本正純
    • Total Pages
      165-169(365)
    • Publisher
      羊土社

URL: 

Published: 2012-07-19  

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