2012 Fiscal Year Annual Research Report
DNA依存性キナーゼを標的とした癌治療の構築と効果予測因子の探索
Project/Area Number |
22501031
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
荒金 尚子 佐賀大学, 医学部, 講師 (20321846)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
末岡 榮三朗 佐賀大学, 医学部, 准教授 (00270603)
岩永 健太郎 佐賀大学, 医学部, 客員研究員 (60380755)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 肺癌 / DNA依存性キナーゼ / トポイソメラーゼIIα / DNA二重鎖切断 |
Research Abstract |
今年度は、DNA-PK特異的阻害剤であるNU7026とNU7441について、肺癌細胞株における抗腫瘍効果と、DNA-PKcs蛋白量との相関、hnRNP B1の代理マーカーとしての有用性について検討した。 1.NU7026、NU7441の肺癌細胞株における細胞増殖抑制効果 NU7026、NU7441はDNA-PK特異的阻害剤であり、IC50は各々230 nM, 14 nMと報告されている。20種の肺癌細胞株について細胞増殖抑制効果を検討した。NU7026のIC50は12.0-48.3μMであり、6細胞株では500μM以上であった。NU7441は、3.4-18.6μMであった。 2.DNA-PK特異的阻害剤と DNA-PK量、hnRNP B1量との相関 NU7026の肺癌細胞株増殖抑制効果(IC50)とDNA-PKcs量との相関を検討した。DNA-PKcs量が多いとIC50は高い、つまり抑制効果が弱い傾向が見られたが、有意差は認めなかった。hnRNP B1量とIC50との関連は、DNA-PKcs量と同様の傾向であった。NU7441についても上記と同様の傾向がみられた。 3.NU7441の肺癌細胞株における細胞増殖抑制効果 増殖抑制効果が比較的強くみられたNU7441について、肺癌細胞株48種(扁平上皮癌9種、腺癌25種、小細胞癌9種、その他5種)を用いて検討した。IC50の平均値は各々8.5μM、10.9μM、9.2μM、8.6μMと組織型で差は見られなかった。 4.NU7441と VP-16との併用効果 2種の肺癌細胞株(H1975、Chago-K1)について、NU7441と VP-16との併用効果について検討した。H1975では相加効果が見られたが、Chago-K1では併用効果はみられなかった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)