2012 Fiscal Year Annual Research Report
微小癌細胞のNOGマウスによる生着モデルと抗癌剤感受性試験への手技の確立
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22501032
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
上之園 芳一 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 特任准教授 (60398279)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
有上 貴明 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (40527058)
夏越 祥次 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (70237577)
有馬 豪男 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (90418856)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 微小癌細胞 / NOGマウス / 抗癌剤感受性試験 |
Research Abstract |
癌治療の個別化を目的としてCellSearchシステムを用いた循環癌細胞(CTC)の検出を行い、胃癌において検出可能であることを確認し、CTC検出により胃癌切除症例の再発予測および予後予測が可能であることを確認した。また切除不能胃癌においてもCTCの有無により予後に有意差を持って差があることが確認され、抗癌剤による効果とCTCの増減に関連があることを確認した。これら再発および切除不能となる因子を解析すると、CTCの存在は腹膜播種と関連があることが予測された。NOGマウスにおいて胃癌細胞株MKN45を用いて腹腔内へ遊離した癌細胞が血中へ移行することの動物実験を行った。これにより肉眼的腹膜播種形成よりも早期に腹腔内へ遊離した癌細胞は経腹膜的に血中へ移行していることが確認された。また、腹腔洗浄液による細胞診とCEAおよびCK19をプライマーとしたRT-PCRによる評価との比較を行ったが、、腹膜播種における感度はCTCによる検出の方が優れていることが確認されている。 併せてCTCについては、検出された癌細胞にけるHER2タンパク発現についての評価も行た。患者の生検検体におけるHER2発現とCTCでの発現には相違があることを確認し、切除不能胃癌患者の約25%に発現することが確認された。分子標的治療薬における個別化治療への応用も期待され、発現強度および発現細胞量の客観的評価も可能であることから、CTCにおけるHER2発現を指標としたトラスズマブの効果安全性に関する観察研究を開始した。CTCの評価は食道癌、膵臓癌でも開始しており、切除不能食道癌で27%、切除不能膵臓癌で20%の検出が認められた。これらの生物学的特性を明らかにすることにより、治療の個別化への応用が期待される。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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