2010 Fiscal Year Annual Research Report
新規クルクミン誘導体を用いた新しいがん薬物療法の開発
Project/Area Number |
22501041
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
柴田 浩行 秋田大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (50260071)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩渕 好治 東北大学, 大学院・薬学研究科, 教授 (20211766)
上原 芳彦 東北大学, 大学院・医学研究科, 助教 (30223499)
大堀 久詔 東北大学, 医学部附属病院, 助教 (30431555)
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Keywords | がん治療 / 抗がん剤 / クルクミン / ミエローマ / 血管新生阻害 / 浸潤抑制 / 放射線防護作用 |
Research Abstract |
16種類のがん細胞パネルを用いた抗腫瘍活性評価では86種類の新規誘導体についての評価を終え、ディアリルペンタノイド構造を持ついくつかの誘導体の抗腫瘍活性がin vivoでも増強している事を見いだした(投稿中)。新規誘導体GO-Y030はIKK betaに対する直接阻害活性を有し、強力なNF-kB阻害剤となりうることを示した(Cancer Science, 2011)。また、ミエローマ細胞に対してGO-Y078,GO-Y030は強い抗腫瘍活性を示し、その標的分子はNF-kB, IRF-4, c-Myc, IL-6など多岐にわたることを示した。これらの化合物はミエローマの新たな治療薬として期待できる(2010年日本癌学会総会、投稿中)。また、新規クルクミン誘導体はKSRPと直接結合することが示され、これはc-Mycの発現制御に関連すると考えられた(ACS Medicinal Chemistry Letters, 2010)。また、GO-Y-78はHUVECに対して血管新生阻害活性を有し、その活性はSunitinibと同等以上であった。現在、Xenopusを用いたin vivoの系で検証中である。また、転移抑制活性についてもgelatin zymogramなどで示されており、同じくin vivoの系で検証中である。胃がんモデルマウスを用いたin vivoの抗腫瘍活性についても検証中である。さらに放射線性腸炎に対する防護効果を示唆するデータが得られており、現在、検証を行っている。
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Research Products
(14 results)
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[Presentation] 秋田大学病院食道癌Cancer Boardの現状と課題2010
Author(s)
本山悟, 丸山起誉幸, 宇佐美修悦, 大西洋英, 神万里夫, 眞嶋浩聡, 松橋保, 安倍明, 石山公一, 古賀誠, 柴田浩行, 大塚和令, 比内雄大, 小川純一
Organizer
第48回日本癌治療学会学術集会
Place of Presentation
京都市
Year and Date
2010-10-29
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[Presentation] 東北大学病院腫瘍内科のセカンドオピニオン外来の現状と役割2010
Author(s)
加藤俊介, 森隆弘, 砦田浩行, 下平秀樹, 角道祐一, 大塚和令, 高橋信, 高橋雅信, 大堀久詔, 秋山聖子, 佐々木厳, 古山美智子, 本間とし子, 原沙絵, 石岡千加史
Organizer
第48回日本癌治療学会学術集会
Place of Presentation
京都府
Year and Date
2010-10-28
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